
現在のアリエクスプレスはまともなお店が大多数となりましたが、マイクロSDカードという商品カテゴリーに限れば、日本に比べるとはるかに安い反面、クセも相当にある要注意なジャンルです。
中古品が平気で届いたり、容量やスピードを偽装されたものが相当に出回っているのが現状で、安くて良い商品に巡り合う確率が極めて低いのです。
私自身もこれまでに何度掴まされたか覚えていないほど、数々の粗悪品を買わされてきましたが、だからこそ、アリエクスプレスで販売されているマイクロSDカードの裏事情を少しは知っています。

まず、最もポピュラーなのが「速度の偽装」です。
商品ページには1秒間に30MB書き込むことができる『U3』と記載されていても、実際には十分の一、あるいはそれ以下の速度しか出ないものは意外と多いのです。
ただし、この場合は容量の偽装まではされていないので、遅さに目をつむれば何とか使えるのですが、個人的には速度が出ないものほど故障しやすい印象があります。
中のデータが完全に吹っ飛んでしまったのは一度や二度ではありませんから、この手の安物は最初から買わないほうが得策です。

次に多いのが「容量の偽装」です。
1TBや512GBといった比較的大きめの容量でありながら、数百円で販売されているものは、もれなく容量が偽装されています。最も多いのは、パソコンやスマホに差し込むと画面上は『1TB』と表示されるのに、実際の正体は『8GB』しかないという手口です。
ただ、これはお値段が安過ぎるので詐欺だと分かりやすく、極端な安物にさえ手を出さなければ巡り合うことはありません。

もう一つ、最近の手口でよく見られるのが、購入する側の見間違いを誘うものです。
上の画像をご覧いただくと、たった340円という驚異の価格で販売されています。しかし、CAPACITYをよく見てみると、512GB(ギガバイト)ではなく、なんと512MB(メガバイト)となっているのです。
25年前ならいざ知らず、今の世の中で512MBのマイクロSDカードを欲しがる人間は誰もいないはずですが、これが相当な注文数になっているところを見ると、おそらく大半のユーザーが単位に気付いていないのだと思います。

もちろん、アリエクスプレスにまともなマイクロSDカードが絶対にないわけではありません。
しかし、本物に巡り合うにはかなり難しく、粗悪品を掴まされるのを承知の上で購入し続けなければなりません。
そしてようやく当たりを掘り当てて、「これなら大丈夫だ」と再び同じお店で購入してみると、今度はしっかり偽装品を掴まされる、なんてことが本当に起こるのが恐ろしいところです。

だからこそ、できればアリエクスプレスでマイクロSDカードを買わないに越したことはなく、日本国内で信頼のあるメーカー品を購入することをお勧めします。
結局のところ、本物が届くかどうかはただの運任せですし、仕入れた販売店さえ知らない巧妙な偽装品や使い古しの中古品が混ざっている状況で、一般のユーザーがうまく回避する方法は存在しないからなのです。
アリエクスプレスで見つけた、体を動かす時間や外での時間が少し楽しくなる用品。
今回の話に近いものが下にあります



