
現在のアリエクスプレスでChoice商品を注文した場合、1週間以内に荷物が届くのが当たり前で、下手をすると国内のECサイトよりも早く届いてしまうことがあります。
Choice商品のルールで、お届けまでに10日間以上経過したら割引クーポンが貰えるのですが、ここ2年ほどはこのクーポンを貰えることすらなくなりました。

ここ数年の間でアリエクスプレスを利用し始めた方は、『注文してから届くまでに1週間もかかるのか、遅いな』と思われるかもしれません。
しかし、いついかなる時であっても、1週間以内に荷物が届く現在の配送システムは、かつての地獄を知っている人間にとっては奇跡のようなのです。
その地獄の物流の中でも特に地獄で、アリエクスプレスユーザーの誰もが、選択されると絶望へと追い込まれたのが『トルコポスト(Turkey Post)』という配送方法です。

トルコポストは、その名の通り、トルコの郵便局でして、アリエクスプレスでは電池やバッテリー、それに100円以内で送料無料の商品を購入すると使われていました。
中国から東シナ海を超えればすぐに日本という位置関係でありながら、トルコポストが使われると、中国からトルコのイスタンブールを経由して日本へ届くルートになります。
第三国を経由しても素早く届いてくれるのなら何も文句はありませんが、このトルコポストが使用されると、最低でも2カ月間も待たないと届かないのです。

しかも、このトルコポストは追跡情報を見ていると、さらにイライラが増してくるのも大きな特徴でした。例えば、トルコポストで発送された荷物が日本のユーザー宅へ届くまでの動きは、おおむね以下のようなものでした。
・5月1日:お店から発送される。ただし、その荷物が動き出すまで最低10日間を要する。
・5月10日:やっと荷物が動き出したと思ったら、今度は20日間ほど更新が完全に途絶える。
・5月30日:追跡情報が突然更新され、ようやくトルコのイスタンブールに到着。
・6月中:その後、再び消息が不明になる。
・6月30日:注文した荷物のことなど、すっかり忘れた頃、靴跡がくっきり付いたボロボロの封筒がようやく届く。

中国とトルコのかつての交易はシルクロードと呼ばれておりましたが、本当にラクダで運んでいるのかと思うほど全く動かず、トルコから日本への船便も風任せの帆船で運んでいるようでした。
誰もが最も嫌っていたトルコポストをユーザーが逃れる術はなく、わざわざ有料配送で別の配送方法を選んだとしても、お店が勝手にトルコポストにしてしまい、えらく揉めることもしょっちゅうでした。
ただ、それが当たり前の時代であり、どうすることもできませんでした。

その時代に比べると、現在は非常に恵まれていて、トルコポストにお世話になることはもうありません。
Choice商品が1週間で確実に届くことに慣れてしまった現在では、発送されたら黙って2カ月間待つことなんて私にもできません。
しかし、そういった酷い時代もあったからこそ、今の物流システムがありがたいと素直に思えるのです。
今回の話に近いものがあります






