
インターネットニュースを眺めていると、中国でAIグラスを使ったカンニング事件が報じられました。男子大学生が期末試験の最中にAIメガネをかけ、試験問題を撮影してAIに送り、返ってきた解答をレンズに表示させていたというのです。
このニュースを見たとき、アリエクの8000円くらいの怪しいスマートグラスでそんなことできるのかな?と思いましたが、実際にはかなり高額な商品が使用されていました。
高額なAIグラスならば、試験中にカンニングできてしまうような世の中になったのかと、別の意味で感心してしまい、どのように行ったのかに俄然興味がわいてきました。

もう少しだけこのカンニング事件を調べてみると、使用されたのは、中国製のAIグラス「Leqi(楽奇)」というもので価格は日本円で約7万円、アリエクではなんと36万円とかなり高額です。
メガネの縁の部分を指でタップすると試験問題を撮影でき、その画像をAIに送ると、メガネのレンズの内側に緑色の文字で解答が表示される仕組みです。
アリエクには8000円前後で有象無象のスマートグラスが販売され、下手をすると1000円くらいのものまで売られていますが、これらとは一線を画す能力を備えたAIグラスが使用されたようです。ただし、高額だからといっても、カンニングがバレたわけですから、完璧に機能した商品だとは言えません。では、なぜバレるのかも調べてみます。

まず、試験問題の全てをレンズに映し出す必要がありますが、机に座りながら問題の全てを撮影するのって、かなり大変な作業です。
首を上下、あるいは横に傾けてどうにか焦点を合わせようとする姿は、傍からはイカした音楽を聴いてノリノリな状況にも見え、試験中の生徒の動きではありません。

どうにかこうにかレンズ内に焦点を合わせたら、次はメガネのつるにあるボタンを押して撮影します。ただし、このAIグラスのつるは何か入っている感が満載の太い作りで、そこをしょっちゅう押していれば、寝ている試験官だって、なにかいかがわしいことをやっていると認識します。
なんとかAIに問題を送ることができれば、すぐに答えはメガネの内側に緑色の文字で表示されますが、その文字を目玉を動かさずに読み取り、記入することは訓練しても難しいです。
人間が読むことと書くことを同時に集中すれば、どうしたって口が半開きになるのは必然で、傍から見れば間抜けな顔で読み取っている姿でバレます。

そもそも、AIグラスにはカメラのレンズが付いていますが、撮影するためなのですから、よく見れば、どこにレンズがあるのかがちゃんと分かります。つると同色になっていようと、目玉のようなレンズを完璧に隠すこと自体が非常に難しいのです。
| 破綻ポイント | 内容 | 試験中の動き |
|---|---|---|
| フレームの太さ | 普通の眼鏡の2〜3倍 | 「あの眼鏡、太すぎない?」 |
| 緑色の表示 | 起動時や動作時にレンズ上に表示 | 「レンズに何か映ってない?」 |
| タッチ操作 | 解答生成のたびにフレームやつるに触れる | 「さっきから、何度も眼鏡を触ってるな」 |
| 問題の撮影 | 問題用紙全体をカメラに収める必要がある | 「問題用紙をじっと見つめすぎじゃない?」 |
| カメラの存在 | レンズやセンサーが外見上目立つ | 「あの眼鏡、カメラ付きか?」 |
| 遮光貼 | 撮影ランプを隠す小細工まで必要 | 「ランプを隠しても、完全には隠せない」 |

AIに問題を解いてもらえれば、その試験で満点を取るのも夢ではありません。しかし、それを成功させるには、困難があまりにも多すぎます。
確かに高額なAIグラスはカンニングを成功させる術がすべて備わっていますが、それを使用する人間の動きで簡単にバレてしまうのです。
今回の話に近いものが下にあります👇





よくある質問
Q. AliExpressでAIグラスは買えるのか
A. 買えます。AI、翻訳、撮影、ChatGPT連携をうたう製品は多数あります。ただし、多くは録画や翻訳寄りのガジェットで、完全自動の解答装置とは限りません。
Q. 高額なスマートグラスなら試験不正に使えるのか
A. 価格が高くても、外部機器依存、操作の不自然さ、外見上の怪しさ、表示の制約などがあり、自然に成立させるのは簡単ではありません。
Q. 完全無操作で答えを出せる製品はあるのか
A. 少なくとも公開情報の範囲では、一般向け製品として明確に確認できません。多くは音声、タッチ、アプリ連携などを前提としています。
Q. 試験中にAIグラスを使ったら、どうバレるのか
A. フレームの太さ、レンズの表示、フレームを触る動作、問題用紙をじっと見つめる挙動など、不自然な点が多すぎます。試験監督者の目から見れば、すぐに気づかれるレベルです。
