
AliExpressは何でも売られていて、ECサイトで販売するには似つかわしくない、中古車なんてものもあります。ただし、それは中国からロシア向けの販売が主であり、経済制裁が関係しているから、アリエクで販売するルートが存在するのかなとも思います。
ただ、アリエクの日本国内発送商品の枠組みの中で、中古車が販売されていたらどう思われますか?
中古車を掲載するのなら、まずはカーセンサーやグーネットだと思うのですが、なにゆえに、充電ケーブルやスマホケースと一緒に、中古車が並んでいるのでしょうか?

日本国内発送商品の中で実際に販売されていたのは上の画像の4車種で、価格と年式は以下の表にまとめました。
| 車種 | 年式 | 価格 |
|---|---|---|
| ホンダ FIT | 平成26年式 | 528,000円 |
| トヨタ アルファード | 平成25年式 | 528,000円 |
| アウディ A8 | 平成24年式 | 1,104,000円 |
| トヨタ アルファード | 2020年式 | 3,171,247円 |

この4車種の中で最も高価な2020年式のトヨタ アルファードを注目してみます。この商品の最大の特徴は、価格が極端におかしいわけではないことです。
仮に安過ぎたりすると詐欺を疑いますし、高過ぎると面白半分で出品しているのかと感じます。しかし、この価格は、実勢価格からそう乖離しておらず、ネタではなく、本当に売る前提での出品に見えるのです。
そして、アリエクではお馴染みの『送料無料』と、『発送国・日本』の文字を見る限り、これは日本人向けに販売しているのでしょう。

アリエクだからこそ、300万を超える商品でもクーポンが使用できまして、上の画像のように焼け石に水な2400円の割引がちゃんと受けられるのもリアリティに繋がります。
ただし、送料無料にしてもクーポンにしても、AliExpressの商品ページが本来小物向けに設計されているせいで、こんな300万の商品だとやたらと違和感なのです。

これら4車種はどのようなセラーが販売しているのでしょうか?ビジネスライセンスで確認してみると、埼玉県鴻巣市に本社を構える、2006年に創業した主に中古車を扱う会社でした。
ということは、このアリエクの中古車は、何かの迷いでも、悪い人間に騙されて出品したわけでもなく、本気で売ろうと考えて出品していると推測できます。

アリエクはある意味何でもありのECサイトですから、中古車を売ることに何ら間違いはありません。
ただ、長年にわたって中古車販売に携わる業者さんが、なぜ、カーセンサーではなく、アリエクを選んだのかは大きな謎です。百歩譲って、ヤフオクならば理解することもできます。でも、アリエク、しかも日本国内発送で主に日本人向けで販売するメリットが想像できません。
アリエクに掲載していると広告宣伝になるから、という理由も考えられますが、アリエクで10万円を支払うのもなかなかの緊張感なのに、300万円となるとまさに清水の舞台です。

中古車の販売をECサイトで完結することは不可能ではありませんが、買い手には色々とチェックする部分がたくさんあります。
| 確認事項 | なぜ重いのか |
|---|---|
| 走行距離 | 状態を左右する重要な情報だから |
| 修復歴 | 事故歴の有無で価値や安心感が大きく変わるから |
| 整備記録 | メンテナンス履歴の確認が欠かせないから |
| 税金・保険・登録費用 | 車両価格以外の諸費用まで考える必要があるから |
| 名義変更 | 購入後に書類手続きが発生するから |
| 納車 | 輸送方法や受け取り方法まで考えなければならないから |
| 保証・アフターサービス | 購入後の対応も重要になるから |
充電ケーブルを買って、充電器に差し込んだけどさっぱり充電できない。でも、このまま捨てても痛くないよね、という行動を、300万円の中古車ではなかなかできません。
それなのに、この中古車の販売ページはいつものアリエクでの買い物と同様、
- 商品一覧に並ぶ
- カートに入れる
- 今すぐ買う
との選択肢しか出てこないのです。100円の充電ケーブルを買う時と全く同じなのです。

この販売会社の公式サイトには、次のように明記されています。
主にロシア、アジア、中東、アフリカなど全世界108カ国の海外輸入業者向けに中古自動車、トラック、重機および中古車関連部品の輸出を行っております。
この業者さんは輸出事業を手がけていて、もしかすると、日本以外での商売を考えているのかもしれません。ただ、日本国内発送商品を海外向けにとなれば、送料無料では絶対に済まないでしょうし、個人輸入を枠組みから大きく外れ、ただの自動車輸入になってしまうのです。
アリエクは日本国内発送商品をこれからどんどん増やしていこうとしているようですが、かなり明後日な方向の商品群も充実させていく算段なのかもしれません。
充電ケーブルとスマホケースと300万円の中古車が同じ棚に並ぶ、妙なECサイトへ舵を切ってます。
今回の話に近いものが下にあります👇








よくある質問
Q. AliExpressで中古車は買えますか?
A. 出品自体は確認できますが、中古車は状態確認や名義変更など確認事項が多い商品です。普通の通販商品と同じ感覚で購入するのは避けた方が安全です。
Q. なぜAliExpressに中古車が出品されているのですか?
A. 輸出向けの出品である可能性があります。日本の中古車は海外需要が高く、越境ECを通じた販売は実際に行われています。実際に、兄弟貿易株式会社は108カ国向けの輸出事業を行っていると公式サイトに記載しています。
Q. 「送料無料」と書かれていますが、本当に無料ですか?
A. 車のような大型商品の場合、表示と実際の対応が異なる可能性があります。購入を検討する場合は、必ず出品者に確認してください。そもそも、この「送料無料」表示は、AliExpressの商品ページが小物向けに設計されていることによるテンプレートの可能性があります。
