
AliExpressには中古品のiPhoneが大量に販売されています。そして、経済制裁の影響なのかフィードバックにロシアの国旗が多く並ぶ商品で、最新機種からiPhone4Sまで幅広く取り扱っています。
その中古iPhoneは「Refurbished(再生品)」といったことが書かれていたりするのですが、これは当然ながら、Appleが一切関わらない、独自に再生されたものです。
では、独自に再生されたiPhoneとはいったいどういったものなのか。中国語圏のSNSには生々しい声がありまして、それからひも解いていきます。

まず始めに、AliExpressの中古iPhoneの全てが該当する話ではありませんが、再生iPhoneの多くが深セン・華強北の倉庫で、 数百台のジャンクから生き残った部品を寄せ集めて組み立て直した再構成端末であるとの声が多いのです。
再生iPhoneは、まず 電子廃棄物(E-waste) の集積から始まります。欧米・中東・東南アジアなどで「修理不能」として廃棄されたiPhone、 水没・落下で壊れたiPhoneが、コンテナ単位で深センや広州に輸入されます。
中国SNS(知乎・小红书)によると、 華強北のジャンク選別について複数の元作業員が同じような証言をしています。
- 数百〜数千台のジャンクiPhoneを分解
- 画面割れ、水没、基板破損など、9割以上が「部品取り」行き
- 正常基板はごく少数
- 作業環境は劣悪で、賃金は低い
再生iPhoneは 膨大なジャンクの中から使えるパーツを拾い集める作業 から始まるようです。

次に行う作業は 組み立て直し(リビルド)で、これも華強北の工場で行われます。
ただし、パーツ取りがなかなか難しい液晶画面は、純正OLEDは高価で希少なため、再生iPhoneの多くは低品質の液晶画面が使われるとのこと。黒の締まりが弱く、発色が不自然、消費電力が高くてバッテリー持ちも悪い液晶ですが、見た目だけはそっくりです。
また、カメラも、焦点が合わない、手ぶれ補正が効かないなどが起こり得るジャンクパーツを流用して移植してしまうことが多いと言います。ただし、外見からは何の問題もなさそうに見えるのがみそだとのこと。

次に外装フレームですが、華強北ではiPhone用外装フレームが1000円前後で大量に売られていて、これも見た目だけはそっくりそのままなので、新品同様に見えます。ちなみに、このような塩梅なので防水機能はあるわけがなく、水没=死です。
見た目だけは綺麗になった再生iPhoneはソフトウェアも徹底とした偽装が行われると言います。
知乎の技術系スレッドでは、以下の技術が実際に存在すると報告されていました。
- JCID / iCopy(※iPhone修理時に部品情報の読み出し・コピー・調整に使う専用ツール)でバッテリーのBMSデータを書き換え
- サイクル回数を「0」にリセット
- 最大容量を「100%」に偽装
この書き込みが何を意味するかというと、ボロボロのバッテリーが新品に化けてしまうのです。

また、FaceIDは基板と1対1で紐付いているため、 コピー画面に交換するとFaceIDが使えなくなるので、再生iPhoneには商品ページの隅にFaceID不可と書かれていることがあります。
他にも、iCloudロック端末をツールを使って強制的に起動させたもの、ネットワーク利用制限、いわゆる赤ロム端末をSIM下駄で強制起動させたものなどが存在するとのこと。これらは時限爆弾のようなものなので、いつ使えなくなってもおかしくないシロモノだと語られていました。

AliExpressの中古iPhoneの全てがこういった再生品であるとは言えませんが、かといって、どれが安全なのかは絶対に見分けがつきません。だから、中古iPhoneは日本国内で買うのが正解です。
なぜなら、訪日外国人が日本旅行のついでに中古iPhoneを買って帰ることが多いという事例は、円安で安価に変えるだけではなく、中古品の質が非常に良いから積極的に買っているのです。
また、赤ロムの場合は永久保証、iCloudロック端末はそもそも販売しないなど、ジャンクでなければちゃんと使える状態で販売されていますし、ちゃんと保証も付いているものまであります。
そしてなによりも、アリエクのiPhoneよりも日本で買う中古iPhoneの方が1万円以上安いのです。




