
アリエクスプレスで買う気もなく眺めていると、直感的な違和感に遭遇することがあります。
反射神経で感じ取った「何かがおかしい」は、世界的な有名ブランドのロゴを1文字だけパクった謎のブランドの商品でした。

例えば、『APPL3』という文字列が商品ページに記載されていることがあります。
これはAPPLEに似せたメーカー名なのですが、その発想がガラケー時代のギャル文字のまんまで、「E」を数字の「3」に置き換えているのです。
このアルファベットを数字に置き換えるシリーズは結構多くみられる手法です。
『CAN0N』『N1KE』と、手抜きの間違い探しをやらされているようなものから、『PUM4』のように数字の4をAに見立てるという、読み取る人間がかなり察してあげないとダメなものまで様々です。

お次は、あちらの国の伝統の技といっていい、見た目が似てればそれでいいというタイプです。その筆頭はやはり『SQNY』を挙げないわけにはいけません。
SQNYはおそらく90年代から存在するいわば老舗であり、乾電池や100円ショップでも売られていないようなイヤホンによく付けられていました。
また、派生的に『SANY』という、元のSONYからもかなり遠ざかってしまっているメーカー名が一時幅を利かせておりましたが、最近では絶滅危惧種のように滅多に見かけなくなりました。

現在、この一文字だけ変える伝統技法は『Sansumg』で頻繁に見ることができ、一瞬だけSamsungと勘違いをすることが多くなっています。他にも、なぜかローマ字読みの『ADIDASU』、スマホケースでよく見かける『HUAWEE』あるいは『HUAWEY』も見かける頻度は割と高めです。
アリエクスプレスではなぜこのようなメーカー名のパクリが行われているのか。これは購入する人間以外に、プラットフォームの上を24時間体制でパトロールしている、商標監視のAIも騙そうとしているのだと思います。

ただし、AIをまんまと欺いたとて、『APPL3』『N1KE』『Sansumg』の製品が売れるのかというと、それは疑問ですし、むしろノーブランドで売った方が良さそうにも思えます。
国民性の違いからなのでしょうが、メーカー名やブランド名をパクった方が良いとの感覚は、90年代ならいざしらず、現代ではアリエクスプレスでしか見られない、ある意味、貴重な現象なのかもしれません。
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