
私がアリエクスプレスを利用し始めたのは今からちょうど10年前。お店選びを全くせず、安物ばかりを好んで買う私の消費行動は、色々なトラブルに遭遇しました。
荷物が届かない、届いた荷物が粗悪品だった、販売店が平気で嘘をつくなど、アリエクスプレスでは定番過ぎる事象は、数えきれないほど経験しました。

一方で、私自身が金銭的に損をする場面はほとんどありませんでした。これはアリエクスプレス独自のバイヤープロテクション(購入者保護)があるからにほかならず、だからこそ、10年間もアリエクスプレスを利用し続けているのだと思います。
ただ、アリエクスプレスでのトラブルは金銭的なもの以外にも存在し、日本のECサイトでは絶対に起こらないようなことがアリエクスプレスでは平気で起こりました。
今回は、私がこの10年間で、普通のECサイトでは起こらない、特に印象深かったトラブルを3つ挙げたいと思います。

1つ目は、販売店の嘘です。
アリエクスプレスにおいて、嘘は日常に溶け込み過ぎてなにも珍しいものではなく、商品によっては全てが嘘まみれ、なんてこともあります。また、店の人間が保身のためにつく嘘は、呼吸をすることと同じくらい、生きていくうえで当たり前の行為だったりします。
特に、荷物が発送できないことを隠すため、アリエクスプレスのお店は嘘をつき、その場をやり過ごすことが、かつてのアリエクスプレスでは頻繁に起こりました。
『おまえの荷物は台湾海峡で輸送船が沈没したから届かない』『モバイルバッテリー火災で航空機に積んであったおまえの荷物だけ燃えてしまった』といった、子供でもつかない嘘を客に対して平気で言ってくるのは、割と普通なことです。
その中でも、あちらの国でコロナが発生した直後でなにもかもが大混乱している時期に、お店が商品の仕入れができなかったらしく、それを隠蔽しようと私に届いたメッセージにはこう書かれていました。
『今日、店主がコロナで死んだアル。私は悲しくてもう仕事ができない。仕入れもできない。気力がなくなったから今日で店を畳むアル。おまえも人間ならば、この悲しみを理解できるアルな。だから、おまえから注文をキャンセルするアルヨ。ディア~(バラを咥えた絵文字)』
なぜ、このようなメッセージがくるのかというと、お店が商品を発送できないとペナルティを食らうからで、ユーザー側から自発的にキャンセルしてもらうと、ペナルティが回避できるのです。
だからこそ、ユーザーの心をなんとか動かそうと、色々なバリエーションの文面を作って送ってくるのでしょうが、人が死んだからキャンセルしろと言われたのはこの時だけでした。ちなみに、このメッセージを送ってきたお店は、今でも元気に営業しています。

2つ目は、フィードバックに星一つを付けたら、私の携帯電話が鳴りっぱなしになったことです。
アリエクスプレスのフィードバックは、かなりの権威を持っていたことが以前はあって、お店は星一つを付けられるのを極端に嫌がりました。だったら、まともな商品を送ってくれば良いのに、粗悪品を平気で送り付けてきたお店があって、私は不良品が届いたとメッセージを入れました。しかし、1週間が経過しても返信は来ず、何度連絡をしてもお店は無視していたので、私は仕方なく星一つを付けました。
その直後、スマホに+86から始まる電話番号から着信があって、何の気なしに出てみると、あちらの国であろう言葉で、なにやら一方的にまくし立てるのです。
あちらの国の言葉は、麻雀の役名と餃子、炒飯くらいしか分からない私ですが、ところどころにフィードバックという単語が聞こえました。かなり怒っていることだけは口調で分かり、おそらくは星一つを付けたことに対して、私へ抗議をしてきたのでしょう。
ちなみに、着信拒否をしても、別の電話番号から次々と執念深くかけてくる力の入れようで、星一つの恨みは、相当に深いことを知った出来事にもなりました。

3つ目は、届いた商品をよく見ると、血液らしきものがべったりと付いていたことです。
箱や封筒にくっきりと靴の跡があったりすることは日常茶飯事ですし、火事場から拾ってきたのか、煤だらけの商品だったことも割と経験しています。
しかし、殺人事件の証拠物件のように、時間が経過して血液の色が独特の茶色になって、しかも割と広範囲に染みているTシャツが届いたときは、なかなかの戦慄でした。
もちろん、実際に血のついた証拠物件など見たことはないので想像でしかありませんが、いかにもこのTシャツで血液をぬぐったような跡が見られるものが届きました。しかも、開封した瞬間になにか嫌なにおいがしたのはなかなかの恐怖体験でした。

こうして今書いてみると、これ以外にもいろいろあり過ぎて、そこまで壮絶な経験ではないような気がしてきました。しかし、少なくとも日本では起こり得ないことがアリエクスプレスでただ買い物するだけで起こりました。
ただし、これらの事象は現在ではなく、最低でも6年ほど前、血がべったりのTシャツは10年前の話ですので、今はおそらく起こらないと思います。
今はかなりまともなアリエクスプレスですが、日本にただ住んでいるだけでは経験のできないことに遭遇させてくれるECサイトも、アリエクスプレスだけでした。
アリエクスプレスで見つけた生活が一気に快適になる最新ガジェットがすごい
今回の話に近いものが下に二つあります
