アリエクスプレスで日本国内発送の商品がごく僅かながらも存在している話

アリエクスプレスは基本的に中国国内から商品が発送され、世界各地のユーザーの元へ商品が届けられますが、近年はユーザーの多い国々に拠点や物流倉庫を新設しております。

中国を起点に荷物が出荷するよりも、ユーザーが住む国の倉庫から出荷する方が時間が掛からないのは間違いないですし、中国から個々のユーザーへ発送するよりも、大量の商品を物流倉庫へ運んでそこから商品を発送する方が輸送コストの節約になるそうで、アリエクスプレスは今後も色々な国に拠点を設けていくとのこと。

そんな話がある中でアリエクスプレスを眺めておりますと、今までは見掛けなかった表記を見つけまして、それは、日の丸と一緒に『日本国内発送』と書かれたバナーです。

『日本国内発送』と表示された商品は現在非常に少なく、衣料品系の商品のごく一部のみに存在が確認できましたが、この表示の意味はというと、当然、日本の国内から商品を発送することをアピールするものだと考えられます。

しかし、該当の商品ページへ進み、配送や送料についてをタップするとChinaから出荷する旨が書かれていて、日本国内から発送されるのか否かがよく分かりません。

ですので、この表記があったから日本からの発送だからすぐに届くだろうと購入したら、実際には中国から普通に出荷された、なんてことが起こりそうな気がします。

だいぶ以前の話になりますが、アリエクスプレスでくだらない安物を買ったら数日の内に郵便で届いたことがありまして、差出人がよく分からなかったものの、大阪の消印の入った封筒がなぜか届いたことが1回だけありました。

この場合、アリエクスプレスでお店を営む人間が、日本に住む中国人へ依頼して商品を発送したのだと思われ、これも『日本国内発送』と言えばそういうことになりますが、中国から発送するよりもおそらく高いであろう日本の配送運賃がかなりのネックになると思います。

ですから、アリエクスプレスが主体となって『日本国内発送』を推進しない限り、運賃の問題からなかなか普及しないような気がします。

かつて、アリエクスプレスというか、親会社のアリババが日本に大規模な拠点を開設する、なんて報道が出たことがありました。

それは、現在の豊洲市場の土壌が汚染されていて食品を扱う場所にはふさわしくないと盛んに報道されていた2017年くらいに、東京都がアリババへ豊洲市場を売却する、なんて報じられまして、当時のアリエクスプレスは届くまでに平気で1カ月くらい掛かっておりましたから、3日以内に届くようになるかも、と数少ないアリエクスプレスユーザーだけがほくそ笑んでいた時がございます。

しかし、そんな話は現実的ではなく、汚染、汚染と言われていた豊洲市場が今では関東の胃袋を支えるかけがえのない場所になっているのですから、誤報どころか捏造に近い話であったのでしょう、きっと。

ただし、これから日本に物流拠点が設けられる可能性はゼロではなく、そうなれば『日本国内発送』と表記された商品は相当な数になるのかも、というお話でした。