アリエクの雑な梱包は、実は計算されていた?グレーのビニール封筒とふにゃふにゃ段ボールの正体

AliExpressから荷物は、必ずと言っていいほど、グレー色で、やたら粉っぽい感触のビニール封筒で届きます。また、ごくたまに段ボールに入ってくる時は、やたらとふにゃふにゃしていて、四隅は潰れ、下手をすると箱に穴が開いています。

かといって、スマホフィルムだけはなぜか丁寧に小箱に入っていて、梱包状態がやたらと厳重だったりします。

アリエクの梱包は、「セラーが手を抜いている?」「安物だから仕方ない?」と思いがちですが、あの梱包はただ雑なだけではありません。国際物流の過酷な制約(重量課金、距離、湿度)の中で、セラーがコストとリスクを最適化した結果、雑にしか見えない梱包になるのです。

送料無料が基本のアリエクにおいて、添え物のようなグレーのビニール袋、スマホフィルム用の小箱、ふにゃふにゃの段ボールですが、これら3つの梱包資材の驚くべき安さがあるからこそ、送料無料が実現し、セラーの利益も生み出している側面がありました。

まずは、アリエクで使用される梱包資材がいくらで流通しているのか調べてみます。

始めは最も使用されるであろう、あのグレーのビニール封筒です。中国では快递袋という表記のグレーのビニール封筒の単価は、1枚あたり約1.5円〜3円でセラーたちは入手しているようです。

そして、最大の謎である、どうしてあのビニール封筒なのか?という問題は、実は、軽くて外から中身を見られないからという、ごくごく単純な理由で使われているのです。

物流は数グラム重くなるだけで運賃も上昇しますから、あのペラペラの封筒が最も軽量で、中身が見られず、多少の雨ならば中身が濡れないため、セラーは重宝しているようです。

次に、安物なのにやたらと厳重な梱包で届く、スマホの液晶保護フィルムやガラスの保護材について調べてみます。

ビニール封筒に緩衝材もなしに商品がそのまま入っていることが多いアリエクにおいて、スマホフィルムやガラスはやたらと厳重です。専用の発泡スチロールや厚紙の箱、フィルムをサンドイッチする形にした厚紙や発泡スチロールなど、バリエーションが豊富です。

それでいて、フィルムやガラスの単価は1枚50円から高くても200円もしない安さです。利益を最大限にするためにコストを削りまくるセラーにしては、この部分だけやたら丁寧だと常々思っていましたので、フィルム用の梱包資材の価格を調べてみました。

EPEフォーム(発泡スチロール)・・・2円〜3円/枚

硬い小箱(硬紙盒)・・・4円〜8円/個

厚紙サンドイッチ板・・・2円〜4円/セット

スマホフィルムやガラスを買ったことがあれば分かると思いますが、あの煤が付いて手が汚れる発泡スチロールは3円、小箱は8円、厚紙サンドイッチが4円と異常に安い価格なのです。この価格なら梱包材を使って発送した方がクレームにもなりませんし、良い評価もちゃんと貰えるのですから、やった方が損はないために積極的に使っているのだと思います。

最後は、見た目が汚く、本能的に触りたくない、あのふにゃふにゃの段ボールです。あれを使うぐらいなら、スーパーのご自由にお使いくださいと置いてあるお菓子の段ボールの方が良いように思ってしまうのですが、まずはあのふにゃふにゃがいくらなのかを調べると、10円〜30円/個のようです。

確かに段ボールの値段とすれば1個30円ならば安いと思いますが、あまりにも日本のものとは異なります。これは古紙の配合率が非常に高く設定されているからで、質と引き換えに価格が安くなっているのです。また、強度も低いうえに、接着剤も安価なものが使われているので、湿度の高い環境では層が剥がれやすいのが最大の特徴です。

我が家にアリエクから段ボールが届くと、もうその時点でゴミにしか見えず、軍手なしでは触りたくもなく、屋内へ入れた瞬間に辺りの空気が汚れるような気持ちになるのですが、その値段なら仕方ありません。

とにかく、無事に届けばいいだろ、そのための段ボールなんだから、という観点でセラーは発送しているわけで、しかもその段ボールは30円なのですから、こちらは文句を言えません。

アリエクセラーが使用する梱包資材の価格は以下の通りです。

梱包資材 資材相場の目安 主な役割
グレーのビニール袋 1.5円〜3円/枚 軽量化、防水、不透光、封緘
EPEフォーム系スリーブ 2円〜3円/枚 薄い商品の周囲を保護
補強板(厚紙・硬質板など) 2円〜4円/組 折れ・たわみの防止
フィルム用小箱 4円〜8円/箱 外圧から守る外装
極薄段ボール 10円〜30円/個 軽量化しつつ最低限の保護

アリエクユーザーは送料無料が当たり前で買い物をしていて、少なくとも私自身はずっとそう思い続けて買い物をしています。

ただ、その送料無料は誰かしらが負担をしているわけで、運賃だけでなく梱包資材もその中に含まれています。今度荷物が届いたときには、汚い、雑だと貶すのではなく、1円を削る努力のたまものなんだと少しだけ見る目を変えようと思いました。

アリエクユーザーが享受している驚異的な安さは、梱包資材のコストカットの上に成り立っている部分がありました。

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Q

Q. AliExpressのグレーのビニール袋はなぜ使われているのですか?

A. 本文では、AliExpressのグレーのビニール袋は、軽量で外から中身が見えにくく、多少の雨でも中身が濡れにくいから使われていると説明されています。国際物流では数グラムの差でも運賃に影響するため、コストと実用性を両立しやすい梱包資材です。

Q

Q. AliExpressの梱包資材はいくらですか?

A. 本文では、グレーのビニール袋が1.5円〜3円、EPEフォーム系スリーブが2円〜3円、補強板が2円〜4円、フィルム用小箱が4円〜8円、極薄段ボールが10円〜30円程度と紹介されています。送料無料の裏側には、こうした梱包資材の徹底した低コスト化があります。

Q

Q. AliExpressのスマホフィルムだけ梱包が厳重なのはなぜですか?

A. 本文では、スマホフィルムやガラスは割れやすく、クレームにつながりやすいため、専用の発泡スチロールや厚紙、小箱などで保護されることが多いと説明されています。しかも梱包資材自体が数円単位と非常に安いため、丁寧に包んでも採算が合いやすいのです。

Q

Q. AliExpressの段ボールがふにゃふにゃなのはなぜですか?

A. 本文では、AliExpressの極薄段ボールは古紙の配合率が高く、接着剤も安価なものが使われているため、強度が低く湿度で層が剥がれやすいと説明されています。見た目や触り心地は悪くても、10円〜30円で軽量化と最低限の保護を両立するために使われています。

Q

Q. AliExpressの送料無料は梱包コスト削減で成り立っていますか?

A. はい。本文では、AliExpressの驚異的な安さと送料無料は、運賃だけでなく梱包資材の徹底したコストカットにも支えられていると説明されています。雑に見える梱包も、重量課金、距離、湿度といった国際物流の制約の中で、セラーがコストと破損リスクを最適化した結果です。