
私は長年アリエクの利用していますが、初めて見た商品がありました。それは、ノーベル賞のメダルでして、お値段はなんと4,602円。

しかも、ただの金色の丸いものではなく、商品名には「生理学・医学賞」と書かれ、たいそうな赤い箱まで付き、これには野口英世もびっくりです。
いや、野口英世はノーベル賞候補に挙がりながら受賞できなかった人物なので、この光景を草葉の陰からどのように見ているでしょうか。

商品画像をよく見ると、「1:1 Original Replica」と書かれています。本物そっくりの複製品ではなく、「オリジナル」な「レプリカ」という玉虫色のこの商品。赤い箱には金文字が入り、Collector’s Edition などという仰々しい言葉まで添えられてます。
なんだか、この画像を見ていると、ただの安物の金色の合金が急に権威の雰囲気を帯びてくるから不思議です。
しかも、生理学・医学賞だけでなく、物理学賞や化学賞といったノーベル賞が総なめでメダルが販売されているのです。

人間は権威に弱い生き物で、このメダルは権威中の権威のようなものですから、このノーベル賞メダルを手に「このたび生理学・医学賞を受賞しました」と真顔で言ったら、それなりの画になるでしょう。
だから、それなりの需要があるような気がします。まあ、需要があるからこそ、アリエクで販売されているんですけどね。
ただし、この商品は「アリエクの変な商品」だけで終わる話ではありません。ノーベル賞メダルは、レプリカとの名前を付ければ自由に販売できるものではなく、商標や意匠はノーベル財団によって保護されています。

財団の書面による許可なく使用することは一切認められておらず、それは東京大学のノーベル賞関連ページでも、ノーベル賞メダルはノーベル財団の登録商標であると明記されています。
そうなれば、このパチモノメダルは輸入段階で問題になります。なによりも金属製、見た目もいかにもメダルそのものですから、X線検査で目立ちやすい部類の商品です。
実際、オリンピックの時期になると、税関で偽金メダルが差し止められたとのニュースが流れます。オリンピックのメダルが没収されるのならば、ノーベル賞メダルもしかりなのです。

本来、ノーベル賞が欲しければ研究に人生を捧げ、血のにじむような努力を重ねる必要がありますが、AliExpressならば、ノーベル賞のそれらしいメダルだけなら注文できます。しかしその抜け道は、税関がきっちり塞いでいるのです。
ノーベル賞は毎年10月初旬に発表されますが、その時期を見越して、アリエクではパチモノメダルが出ていました。
今回の話に近いものが下にあります👇






Q&A
Q. AliExpressでノーベル賞メダルのレプリカは購入できますか?
A. 販売されている商品は存在します。ただし、正規品ではなくレプリカとして販売されているものが中心です。
Q. ノーベル賞メダルは自由に複製して販売できるのですか?
A. ノーベル賞メダルの意匠や商標はノーベル財団によって保護されており、財団の許可なく使用することは認められていません。
Q. レプリカメダルを個人輸入すると問題になりますか?
A. 商品の内容や権利状況によっては、輸入時に税関で確認や差し止めの対象。問題にもなるので止めましょう。
Q. なぜAliExpressではこのような商品が販売されているのですか?
A. ノーベル賞は世界的な知名度と権威を持つため、コレクションや記念品としての需要が存在するためです。
Q. 4,602円でノーベル賞受賞者になれますか?
A. なれません。購入できるのはそれらしいメダルだけで、ノーベル賞そのものは購入できません。
