
AliExpressで商品を受け取ったとき、いつものビニール封筒に開封された跡があり、別のテープで雑に閉じ直された状態で届いた経験はありませんか?
「誰かに中身を見られたのではないか」「検閲でもされたのだろうか」、そんな不安にかられるのは極めて自然な反応です。ただし、日本の税関で開封された場合、開封したことが記された張り紙が貼られます。では、何の表示もないままに開封された跡があった場合、いったいどこで誰が開けたのかがよく分からず、モヤモヤした違和感だけが残ります。

これは私の経験上、中国側の輸出工程で開封された可能性が高く、中国の税関が荷物の中身が怪しいと判断して開けたと考えます。
AliExpressから発送された荷物は、日本に届くまでに、以下のような工程を通過します。
出品者梱包 →集荷→集約倉庫→国際交換局→税関確認→航空保安→航空機積載
このうち、荷物を開封される可能性があるのが、主に3箇所あると考えられます。
- 集約倉庫(※アリエクが運営する倉庫)・・・破損の補修や再梱包
- 国際交換局(※国際郵便へ振り分けをする)・・・郵便物の仕分けミスや確認
- 税関・保安スクリーニング・・・荷物の中身を確認。

ただし、AliExpressから発送されたビニール封筒は、通常、何百何千通と入った「麻袋(メールバッグ)」単位でまとめられます。封筒が破けていたり、輸送側のミスが起こらない限り、麻袋からたった1通の小さな封筒だけを取り出す作業は行いません。
一方、税関はそもそも個別貨物の内容確認を任務とする組織です。模倣品の流出防止や、危険物のチェックを行い、X線画像に疑わしい影があれば、個別に開封して実物を確認するのは業務として当たり前です。
ですから、アリエクの荷物が張り紙もなく開封されていたら、中国側の税関で開封されていると考えるのが妥当です。なぜ、開封されたのかといえば、その荷物が怪しかったからに他なりませんが、私の場合、過去に3回、中国の税関で開封されたであろう事態が起こりました。

その3回とも、封筒内の商品は3cmから5cmまでの金属製のパーツでした。私が購入したのは、3回とも知り合いから頼まれたミシン用のパーツなのですが、見ようによっては拳銃などのパーツにも見えなくもありません。
金属や電子部品は、X線画像上で衣類や紙とは違う密度(青色や緑色)で映し出されることが多いらしく、封筒に貼られたラベルの品名が曖昧な場合、安全性を判断しきれず、個別確認の対象になるのかもしれません。
まあ、やましいものを購入していなければ、開封されたとしても問題はないのですが、自分で買ったものを自分以外が最初に開ける行為は気持ちの良いものではありません。しかも、開封の仕方がやたらと雑で、カッターでざっくりと開け、汚らしくテープでぐるぐる巻きにして補修完了といった塩梅で、もう少し丁寧にやれよと突っ込みたくなる痕跡が残っているのです。

ちなみに、日本側の税関で開封された場合、その旨が分かる何らかの表示や通知がちゃんと貼られます。また、郵便局などで封筒の補修するためにテープを貼った場合でも、その旨が書かれた紙が貼り付けられます。
税関での開封チェックは安全のためには欠かせない作業なのは分かりますが、こんなところにもお国柄が出ています。中国側の方は作業がいかにも強権的で、後処理も雑。一方の日本は「開けてすいませんね」感がちゃんとあります。
もし、届いた荷物がざっくり切り開かれた跡があって、無言でテープがぐるぐる巻きになっていたら、それはおそらく中国の税関で怪しまれた痕跡なのです。
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