アリエクAIも推奨する『キノココインブラザーズ』とは?誰もが知るあのキャラが別名で売られる理由

まずは、下のアリエクの商品画像をご覧ください。

このキャラクターは、世界的規模でミッキーマウスやポケモンに匹敵するほどの知名度を誇り、誰がどう見たって「ああ、あれね」と固有名詞を答えることができます。

しかし、アリエクでは『キノココインブラザーズ』という、個人的には一度も聞いたことのないキャラクター名で販売されているのです。

他にも、『赤い配管工ブリック質問ブロック緑のパイプキノコ1UPスター』という、「寿限無寿限無五劫の擦り切れ~」のような名称で販売されていたりします。

しかも、アリエクのAIまでもが、このキャラクターを「人気アニメ『キノココインブラザーズ』のテーマデザイン」 と言い切っています。

キノコとコインが重要なアイテムで、赤と緑の配管工の兄弟という連想ゲームならば、答えは一択ですが、AIまでもが架空の名称を信じ込み、販売ページにて言い切ってしまうこの論理は何なのでしょうか?

これには、セラーの生存戦略と、アリエクAIをハックする構造が複雑に絡み合っているのです。

アリエクには、見れば誰もが知っているキャラクターの固有名詞が改ざんされていることがあります。

・黄色電気ネズミ・・・ポケモン
・たぬきの島暮らし・・・どうぶつの森
・茶色いネズミ・・・ミッキーマウス
・雪の女王と妹・・・アナ雪

これらの商品画像は一目瞭然なものがちゃんと使われていますが、テキストに直接的な商標が含まれていないため、アリエクのチェックAIによる自動検知をすり抜けます。

パチモノを取り締まるAIは、テキストでの摘発は簡単ですが、画像の場合、数百万点の画像をすべて解析するのは技術的にもコスト的に困難なので、テキストは厳しく、画像は緩いという穴があります。

また、こういった商品には「画像は参考であり、実際の商品は『風』です」といった逃げ口上が書かれています。仮に商標権侵害の申告があった場合、「これはキノココインブラザーズというキャラクターです」としらを切れる余地を残しているのです。

ところが、アリエクには私たちが知っている、そのものズバリの固有名詞で堂々と販売しているセラーも存在しています。

なぜリスクを冒してまで、堂々と書いて平然と販売するセラーがいるのか?それは、少しアウトローな考え方で販売しているからです。

こういった商品を販売すると、運営が店をお取り潰しすることを十分に分かった上で、短期間で売上を稼ごうとしています。仮に店が削除されても、「その間に稼いだ利益 > アカウント作成コスト」ならオールオーケーとの考えです。

また、「キノコブラザーズ」「赤い配管工」では、当然、検索で引っかかってくれません。そのものズバリの名称ならば、検索上位に表示されて売れるチャンスが出てきます。

それと、AIの取り締まりに引っ掛かったとしても、すぐにお取り潰しになるわけではなく、ブロックリストに追加されるまでのタイムラグの期間だけでもどんどん売ってしまおうという魂胆なのです。

こういった商品を「アリエクのAIだって『キノココインブラザーズ』だと言っているんだから、安全だよね」と考える方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、誰がどう見たってあれだと分かる商品を税関職員が見て、『キノココインブラザーズ』だから輸入を許可しようと言ってくれるわけがありません。ましてや、そういう立ち位置の商品なので質は推して知るべしなのです。

アリエクの『キノココインブラザーズ』には、「どうか察してください」と「パチモノだけどおまえら欲しいだろ?」と「なんとかAIから逃れねば」といったセラーたちの思いがいろいろと詰まっているのです。

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