アリエクスプレスには商品を購入したユーザーを保護するルールがありますが、2024年11月からその一部のルールが改正されました。
改正されたのは、主に不正を働く購入者に対してのペナルティが強化されたのですが、ごくごく普通に購入しているユーザーも無関係ではないかもしれないルール改正も合わせて行われました。
改正された一つ目は、返金を求める回数の多いユーザー、並びに悪意のあるユーザーを排除するために、お店側を保護するルールが強化されました。
アリエクスプレスの商品の中には『90日以内返品無料』と表示されたものが最近多数存在しますが、この返品無料を同一ユーザーが月に5回以上行った場合、どんな理由であろうとも中国までの送料をユーザーが負担しなければならなくなりました。
また、90日以内だった日数も『受領から15日間以内』に短縮されました。
二つ目は、届いた商品に不良などがあって返金を求める際の証拠の提出を厳格に求められるようになりました。
この点に関しては、不良箇所を画像や動画でしっかり示していれば、これまで通りに返金が認められると思われますが、証拠、並びにコメントを書かずに返金を求めると、明らかにお店や配送上の過失の不良品が届いたとしても、返金が一切認められなく可能性がありそうです。
三つ目は、悪意のあるユーザーを排除するためにお店間で共有できるチャネル、つまりブラックリストを開設したのと、悪意のあるユーザーが付けたフィードバックを取り消せるようになりました。
ユーザー側として最も危惧した方が良さそうなのはこの三つ目のルール改正で、商品に対して適切なクレームを言っただけのユーザーであっても、お店の捉え方一つでブラックリストに入れられてしまう可能性があるかもしれません。
また、ダメダメな商品が届いたからこそ、フィードバックに星一つを付けて、辛辣なコメントを残しただけなのに、お店が悪意があると運営に訴えると、そのフィードバックは取り消せられる可能性もあります。
確かに、現状のアリエクスプレスでは、購入者が届いた商品を気に食わないからと返品や返金を求めることが可能であり、このルールを逆手に取った悪意を持ったユーザーが存在しているのは間違いありませんから、ルール変更が行われるのは仕方のない事だと思いますし、普通に購入している大多数のユーザーには今回のルール変更は大した問題ではありません。
しかし、三つ目のルール変更はお店に力を与えすぎている印象があって、ブラックリストをチラつかせて正当なクレームを黙らせ、低評価のフィードバックのみを排除しようとするお店が現れるのではないかと若干の危惧がございます。
まあ、アリエクスプレスのことですので朝令暮改になったり、そもそもこのルール変更が実行されるのかも良く分からないのですが、今までとは異なるルール変更が行われそうだ、というお話でした。