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2024年10月末の事、アリエクスプレスでは、購入した商品にユーザーが満足を得られなかった際のルールの変更がひっそり行われました。
届いた商品が注文したものと異なる、あるいは不良品だったなどのお店側の過失に加え、商品が思い描いたものではなかったなど、ユーザー側の感覚の相違があると商品に満足が得られないことになりますが、アリエクスプレスはこの部分のルールを変更しました。
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満足できない商品が届いた場合、これまではユーザーが返金を求め、お店との妥協点をアリエクスプレスが見出す形で返金が行われており、お店側の過失が多ければ全額返金、軽微ならば半額返金といった裁定に加え、ユーザー側に落ち度がある場合にはその訴えを却下されることもありました。
しかし、商品ページに理由の如何を問わず『90日以内返品無料』との文字が突然見られるようになりまして、実際に理由を問わずに無料で返品ができるようになりました。
しかし、度を越える返品を求めるユーザーが存在することによりこのルールが改正され、1カ月に無料で返品ができる回数が4回以内に設定され、5回目以降は中国までの返送料をユーザーが負担し、返送が完了し次第、全額返金が行われるというルールに変更されました。
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このルールをもう少し深堀しますと、1カ月以内に4回以内ならば、理由はどうであれ必ず無料返品、つまりユーザー側に有利な返品が認められる一方で、回数が5回を超えると、不良品などの明らかにお店側の過失があったとしても、全額返金を望むのならば、ユーザー側が中国までの運賃を負担して返品しなければならない、大変厳しいものになりました。
おそらく、現在のアリエクスプレスでは明らかに不良品であるといった事例が少なくなっており、AIによる物流の整備から色違いや品違いのトラブルも激減しているデータがあって、ユーザー側に一方的に不利な取引になること自体が少なくなっていると見込んで、無料返品は4回までとのルールが設定されたような気がします。
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ただし、このルール変更は購入点数が反映されておらず、例えば、月に1個だけ購入するユーザーも、月に百個以上購入するユーザーでも、同様に5回以上の返送は有料になる仕組みとなっております。
となると、購入する点数が多ければ多いほどリスクが高まることにも繋がり、特に高額商品を購入する際には時期やタイミングを見計らって購入しないと、なにかあった際に大損することに繋がります。
購入するユーザーにとって『90日以内返品無料』は安心感のある素晴らしいシステムなのですが、回数制限があることによりセールでのまとめ買いはかなりのリスクとなりそうで、2024年に変更されたこのルールは後々結構大きな出来事になりそうな気がする、というお話でした。