コロナ禍が終焉したからこそ1.5万円だった商品がたったの980円で購入できた話

以前はしょっちゅう目にして聞こえていたものの、最近はめっきり耳にすることがなくなった言葉というと、『新型コロナウイルス』が真っ先に思い浮かびます。

去年の今頃は、日々の感染者数だ、変異株だ、クラスターだとのニュースを頻繁に目撃し、耳にしない日は無かったのですが、今ではもうニュースの話題にもならず、それと共にコロナを気にされている方も相当に少なくなっている印象です。

未知なるウイルスに怯えつつ、人との接触をできるだけ排除した生活がかれこれ3年以上も続いたため、その3年間は様々な変化をもたらし、今までは注目されていなかったものが急に脚光を浴びることがあったりしました。

ウイルスを体内に取り込まないようにするためにと、使い捨てマスクは需要と供給のバランスが大きく崩れ、とんでもない高騰を見せましたし、ウイルスを簡単に除菌するとの類のものはこの3年の間に色々と登場し、高額な商品であっても、どれもが結構な売れ行きを見せていたような気がします。

そして、そんな時代が過ぎ去った現在だからこそ、コロナ禍では1.5万円くらいでバンバン売れていた商品が、たったの980円で売られていたので購入してきたのが今回のお話です。

カルテックというメーカー製のターンド・ケイ・KL-P01という商品は、コロナ真っただ中の2020年10月に発売された、光触媒技術を採用した首掛けタイプのパーソナル空間除菌脱臭機で、未知なるウイルスの体内への侵入を防いで手軽に除菌がしたいとの需要と日本製なのも相まって、当時は1.5万円でもかなり売れていた商品でした。

しかし、コロナ禍が過ぎ去った現在、除菌をするための小型家電に1.5万円を支払ってくれる人々はかなりの少数派の世の中ですから、売れ残りと言ってはなんですが、在庫を捌くためにはそれなりの値下げをしなければならなくなっているように思えます。

そして、値段が値段なので大っぴらに店名を出して良いのかよく分からないため、ぼやかした形で『プロ野球の横浜ベイスターズを熱心に応援している神奈川県を中心に関東圏に店舗を持つ家電屋さん』と表現させていただきますが、年末の処分ということも関係しているからか、このパーソナル空間除菌脱臭機がたったの980円で販売されていたので購入してきました。

このパーソナル空間除菌脱臭機でウイルスが除菌できるのか否かは定かではなく、個人的にどうにかできるとは全然思っておりませんが、この商品の名前には脱臭機という文字が含まれているので、臭いに対して何らかの効果があるのかを少しだけ期待します。

早速使ってみると、コンパクトサイズなので広い範囲、例えば6畳間全体を脱臭することは絶対に無理ですが、ビニール袋に入れた衣料品の臭いを取るといった使い方や、車内で気になる臭いをなんとかしたいとの使い方ではしっかり脱臭機の役目を果たすことができました。

また、今年は暖かい日が続いているので、箱で買ってきたみかんにカビが生えやすいような気がするのですが、これをみかんの箱の中に入れておくと、光触媒の効果なのか、カビの発生が抑制されているような気がして、我が家のミカン箱は未だにカビが生えておりません。※本来は首からぶら下げ、口や鼻からの呼吸でこの商品から出てくる空気を吸い込むのが使用方法なので、みかん箱に入れても健康被害はないと思いますが、こういった使用は自己責任でお願いします。

今では見向きもされなくなったこういった商品ですが、使い方によってはまだ活躍できる場面が多そうですし、花粉症の時期にはこれを首から下げておくと、くしゃみや鼻づまりが抑えられるとの声が多く見られ、なによりも1.5万円だったのが980円で買えるのならば少々ことで文句は言いません。

確かにコロナ禍は終焉を迎え、コロナだから売れていた商品の需要は現在剥がれ落ちてしまっておりますが、アマゾンだって2500円くらいで販売されている除菌脱臭機が小売店ではもっと安値で買えることもあって、しかもなかなか使えて便利だった、というお話でした。