先日、私の知り合いから『着る毛布を買いに行ったけど、厚手のものがなかったから、アリエクスプレスで探してよ』と言われました。
着る毛布とは、その名の通りにそでを通せる衣服状になった毛布のことでして、手軽に羽織れてなかなか温かいことから、部屋着として人気の商品だったりします。
ただし、部屋着として使用する際に毛布が分厚いと動きにくくなってしまうからなのか、割と薄手のものが多いそうで、しっかりとした温かさを求める知り合いは、動きにくくても良いから厚手のものが欲しいとのことで、アリエクスプレスで探せと言ってきたようです。
アリエクスプレスで厚手のものを探せというのはかなり難しい話であり、画像の見た目からは厚手に見える衣料品が、届いてみたら紙のようにペラペラだった、なんてことはしょっちゅう起こることだったりします。
ですので、この知り合いの要望をおいそれと応えて注文すると、バッドエンドになる確率が極めて高そうなので、いくつかピックアップをして知り合い自身に選ばせて購入してみたのが、下の画像の中身がモコモコの素材の着る毛布です。
注文から数日後に届いた商品を見てみると、やはり商品画像での見た目よりも厚手ではなかったのですが、かといって文句を言うほどでもなく、モコモコした素材なので温かさは普通の毛布よりもあるような気がします。
しかし、白いモコモコだからこそ見えてしまったものがあって、それは、製造過程で付着したと思われるホコリやら油などで黒ずんでいる箇所がいくつかあり、縫製時にミシンから染み出た油なのか、なにか油っぽい感触があちらこちらに見られました。
このまま知り合いに手渡すと、『汚れているから要らない』と言われて私一人が大損しそうな気がしたので、そのままコインランドリーに持って行き、大物用洗濯乾燥機でお湯洗いをしてしっかりガス乾燥してみると、目立つ汚れがなくなっただけでなく、乾燥機の効果からなのか、届いた時よりも1.5倍くらいにふかふかに膨らみ、間違いなく温かい着る毛布に仕上がりました。
なぜ、他人から頼まれた商品にここまで手を掛けなければならないのかと自問自答しながらも、ふかふかになったブツを知り合いに渡すとえらく気に入っており、実際に部屋着として使用してみるとかなり温かくて重宝すると言っておりました。
この着る毛布だけの話ではないのですが、アリエクスプレスで購入する衣料品は検品がされていないものが割と多く、ミシンから漏れ出た油が付着している事例は結構あります。
また、上の画像のように、同じ商品であっても神に感謝するレベルの最上級の製品が届くこともあったりして、一概に汚れが付着しているとは言えませんが、今回のようにこの部分だけを目をつむれば、意外と使えるものもあったりする、というお話でした。