アリエクスプレスで一部返金を求めているのに全額返金しかできずに返金を諦めた話

アリエクスプレスには、バイヤープロテクションというユーザーが購入した商品になにか問題がある際、ユーザー側に一方的な損が生じないようにするシステムがございます。

商品が届かなかったり、不良品が届いたりした場合、アリエクスプレスに返金を求めれば、購入金額がちゃんと戻ってくるシステムですから、少なくとも金銭的な損失だけは免れることができます。

また、通販という性質上、注文した商品と異なるものが届いたりすることは当然あって、色やサイズが異なるとの理由で返金を求めることができるのも、バイヤープロテクションの大きな役目です。

現在のアリエクスプレスは、このバイヤープロテクションがかなり強力で、特にChoiceの商品に関しては、商品の不備ではなく、気に入らないなどのユーザーの好みの問題であっても返品が無料で行え、商品を返送せずに全額返品になることも多々あって、以前では考えられないレベルになりました。

かつてのアリエクスプレスでは、サイズや色が異なるとの理由で返金を求めても確実に返金されるのかは分からず、『半額ならば商品の返送は不要。全額返金ならば商品を返送し、その送料はユーザーが負担する』といった、ユーザーには厳しい裁定が下されることもありました。

私はその厳しい頃のアリエクスプレスを知っているからこそ、現在の返金システムについて、逆に違和感を覚えてしまったりします。

先日、私が衣料品を購入したところ、注文とは色が異なるものが届き、お店に連絡してみると返金を求めてくださいとのこと。

ここしばらく、個人的にこういった色違いやサイズ違いに遭遇することがめっきりなかったため、久しぶりに返金作業をすることになりました。

ただ、色違いと言っても紺と黒の違いですし、サイズは合っていて着用するのには何の問題もないため、半額か3割程度を返金して貰えばいいやと思いつつ、早速返金作業を行ってみると、私の知っているアリエクスプレスの返金システムではなくなっておりました。

とはいえ、返金の理由を選びつつ、証拠となる画像をアップロードして不良内容を入力することに以前と違いはありませんが、全く異なる点はただ一つ、求めたい返金額の入力がどうやってもできず、デフォルトで全額返金になってしまうことです。

これはChoiceの商品だからこそ起こる事象であり、ユーザーが商品に満足していないのならば、本来は無料で返品をしてもらうはずが、返品する送料の方が割高なため、だったら商品はそのままで全額返金してしまおう、ということで起こると思われます。

Choiceの商品にはユーザーに寄り添った保証があると言えばそれまでですが、かつてを知っている人間だと、色違いだけで全額返金を受けるのはかなり忍びなく、ましてや、奇抜な色の違いではなく無難な色の間違いですので、私は半額、いや3割分の返金で十分満足なのですが、全額返金しか選択肢がありません。

だからといって、黒と紺の色違いで全額返金を選択し、商品を貰ってしまうのはなにか違うと感じ、結局は返金を求めずに受領してしまった私は、アリエクスプレスに飼いならされていることを実感した出来事になった、というお話でした。