
私がプロ野球中継を楽しく視聴しつつそろそろ試合終了になりそうな時間に、私の知り合いから電話がかかってきて、『パソコンを持ってすぐに家に来てちょうだい』と言われたのは昨日のこと。
何かと思えば、知り合い宅の全てのパソコンのインターネットが繋がらない、あるいはやたらと遅く、安全な接続ではありませんとの表示が出てしまうそうで、私のパソコンでもそうなるのかどうかを知りたいと言います。

どうせルーターの不具合だろうと思い、ルーターを再起動すれば平気とだけ答えて電話を切ろうとすると、『そんなことはもう2時間も前から何回もやってダメだから連絡しているんじゃないっ!!!』と怒鳴られ、『これはパソコンの問題だと思うからすぐにあんたのパソコンを2台くらい持ってきて!!!』と言われて電話が切れました。
ネットが繋がらず、なのにルーターなどの回線の問題ではなく、所有するパソコンの不具合が原因だ、という知り合いの証言はどう考えても不可解なのですが、このまま放置していても解決せず、私自身に迷惑だけが降りかかってくることになるため、嫌々ながらも自分のパソコンを持って知り合い宅へ行きました。

知り合い宅にて知り合いのパソコンでネット閲覧してみると、確かにかろうじて繋がっているものの、その速度はあまりにも遅く、Youtubeに至ってはトップページを開くこともできません。
それでいて、スマホをWi-Fiにて繋いでみると、何の問題もなくネットが使用できるため、知り合いが言っているように回線がダメになったわけではなさそうです。
そこで、私が持ってきたPCを有線で繋いでみたところ、初めは普通に動くも、1分ほどが経過すると、知り合いのPCと同様にネットがやたらと遅い状態になってしまい、やがてヤフーのトップページしか開くことができなくなりました。

このような挙動ですので、やはり知り合い宅の回線に何か問題があるように思えるも、スマホやタブレットでは何の問題もなく使用できるため、となると、PC、つまりWindowsに何かの問題があるような気がしてきます。
そういえば、この日の前日にPCを切ろうとした際にWindowsアップデートがあり、シャットダウンの際に更新を行った気がしまして、知り合いにも尋ねると、確かにアップデートを前日に行ったとのこと。
となれば、そのWindowsアップデートがこの原因を生み出している可能性が高いため、10月1日に入ってきていたKB5065789という更新プログラムを試しに削除してみると、何の問題もなくインターネットが使えるようになり、知り合い宅のPCも同様に削除してみると、やはり普段通りのネット環境に戻りました。

ただ、疑問も残りまして、仮に世の中にある全てのPCがこのような症状になっているのなら、とんでもない事態であり、Youtubeが視聴できないとなれば絶対に大騒ぎになると思います。
しかし、そんな報道は一切ありませんし、そもそも私の家では何の問題もなかったPCが知り合い宅でダメになったことを鑑みると、使用する回線の環境によってこのような症状が出てしまうのかもしれません。
知り合い宅のようなことになっている割合はおそらく小数点以下なんだと思いますが、もしも10月1日以降にWindows11のPCでインターネットがダメになってしまったのならば、KB5065789を削除するとすぐに直る、というお話でした。