アリエクスプレスにはiPhone4Sが未だに売られ購入している日本人も存在している話

アリエクスプレスには様々な商品が売られていて、誰もが自分の好みの商品を購入しており、その趣向性を他人がとやかく言うのは余計なお世話であり、そもそもそんなことを言うこと自体がナンセンスです。

ただし、商品ページを眺めていると『なぜこの商品を今現在で購入しているのだろう?』との疑問が浮かんでしまうことは結構あって、そんな商品の一つに、アリエクスプレスで送料無料6千円近くで販売されているiPhone4Sがあります。

iPhone4Sは今から12年前の2012年に登場した3Gと2G回線が使用できるiPhoneで、iOSの更新はiOS 9.3.5でもうとっくに終了しております。

また、過去には誰もが使用した人気機種であり、名器であったことは大いに認めるも、現在では能力が全然付いていけず、使えるアプリは極めて少なくっている端末でもあります。

しかし、アリエクスプレスではこのiPhone4Sに未だに100件以上の注文が入っており、しかもその購入者の中には日本人も含まれていたりします。

このアリエクスプレスで販売されているiPhone4Sは中古端末で、 脱獄(Jailbreak)を行ってSIMロックを解除し、バッテリーを入れ替え、場合によっては液晶画面や外装、なんなら内部も入れ替えて、本物そっくりの偽造された外箱に充電器等を同梱した、見た目には新品のような佇まいに仕上がっている商品です。

ただし、日本で見掛ける認定中古品といったものとは全然違うものですし、粗悪なパーツが流用されていることも多く、トラブルが結構あったりするシロモノです。

ましてや、現在の主流である5G回線や4G回線が使えないiPhone4Sが6千円というのはかなり割高に思えてしまうのですが、アリエクスプレスでは結構売れております。

日本国内でもしもこのiPhone4Sを使うとなると、主にガラケーで使用されているドコモとソフトバンクの3G回線しか選択肢はなく、しかもソフトバンク回線の廃止は目の前に迫っております。

仮にドコモのガラケーSIMを使用するとしても注意するべき点があって、もしもデータ通信を行うと、このガラケーSIMは勝手にデータ通信をバンバン行うことがあり、データ回線を無制限に使用できるプランにしておかないと、とんでもなく法外なデータ回線使用料を請求されることがあります。

最も危険なのはガラケーでEメールだけが使えるプランのSIMをこのiPhone4Sに入れることでして、勝手にデータ通信が行われた結果、法外なデータ回線使用料を請求された、とのトラブルを過去に結構見かけました。

音声通話しか使えないガラケーSIMならば勝手にデータ通信が行われないがないため、このiPhone4Sで高額請求が来ることはなく、その部分だけは安全ですが、当然データ通信はできないわけで、となると、このiPhone4Sを使用する必要もなくなります。

また、もしもドコモのガラケーSIMをiPhoneで使いたいのならば、デュアルSIM対応のiPhoneにガラケーSIMとeSIMを一緒に入れて設定すれば、ガラケーSIMで音声通話ができつつ、eSIMでデータ通信が行えるようになるので、ガラケーSIMのためにiPhone4Sを購入する必要もないような気がします。

だったら、なぜに今でもiPhone4Sが売れているのか?との疑問は全く解決できず、どうして日本人までもが購入しているのかと疑問は深まるだけなのですが、アリエクスプレスでは自分では必要なさそうな商品でも結構売れていることがある、というお話でした。