
今年の日本は夏は灼熱という言葉が大袈裟ではない暑さに見舞われましたが、ようやく朝晩は涼しくなり、日中もエアコンの必要がないことが増えてきました。
暑さが和らいでくると人々の消費行動も大きく様変わりしてくるわけで、日本の小売店ではどこでも夏物の処分が行われております。
なぜ、夏物の商品を処分するのかといえば、残した在庫が次に売れるは翌年になってしまうからであり、来年まで保管するよりも投げ売りしてでも在庫を捌いてしまったほうが結果、お得になるからです。

夏の終わりと冬の終わりには必ず処分セールが行われるのが小売店での常識ですが、アリエクスプレスはというと、基本的に季節が理由での処分セールはほとんど行われません。
なぜなら、アリエクスプレスは世界中にユーザーがいて、北半球が夏で夏物商品が売れている時は南半球では冬物商品が売れる、という構図があるため、夏が終わったから夏物処分、あるいは冬が終わったから冬物処分をしなくても、何とか売れる術があるのです。
しかし、今年のアリエクスプレスを見ておりますと、夏に欠かせない商品の価格が10月を境に安くなっているような気がしまして、その商品が小型の扇風機です。

アリエクスプレスで販売されている小型扇風機はバッテリーが内蔵されている手持ち式や、机回りに邪魔にならないミニサイズが主流で、今年は世界的に暑さが厳しいからか、万単位、あるいは何十万単位で注文が入っているものも散見され、とにかくどれもこれもが良く売れている印象でした。
ただし、売れているからこそ次々と商品が投入され、それらを販売する店舗も激増するため、売れ行きが鈍ってきた時に商品がダブつく可能性があるような気がしましたが、アリエクスプレスは世界を相手にしており、これからは南半球でこれらを売ればいいとの理論がありますので、処分することもないだろうとも思っておりました。

しかし、人口比率的には圧倒的に北半球のほうが多いからのか、はたまた、あまりにも在庫が多いからなのかは定かではありませんが、アリエクスプレスの扇風機の中にかなりお安くなっているものを現在割と多く見かけます。
かといって、アリエクスプレスの商品を来年用に買っておくとの選択は、どんなバッテリーが使われているのか分からず、どんな製造過程なのかもわからないので、使うことになったときに問題が発覚して丸損、なんてことが起こりえるのでお勧めできませんが、アリエクスプレスの扇風機が処分価格のような安さになっていて、以前の3割ほど安くなっている、というお話でした。