
小売店はオープンセールや歳末セールなど、色々なセールを行いますが、売れに売れるのは閉店セールの時だそうで、歴代最高の売り上げを記録しつつ閉店を迎えるという何とも皮肉な話になることが非常に多いと言います。
消費者側からしてみると、閉店セールと聞けば、そのお店が商品の投げ売りを行うだろうとの連想が働きますので、なにか安く買えるものがあるに違いないと人々が勝手に集まってくる図式があるのだと思われます。

そんな心理を利用したのが閉店商法でして、閉店セールの看板を掲げっぱなしで、数年が経過しても閉店する気配がなく営業し続けているお店は日本各地に点在しており、感覚的に小さな衣料品店で行われていることが多い気がします。
そんな閉店商法がアリエクスプレスでも行われるようになりました。

上の画像のように、閉店やら在庫超過などネガティブな言葉を商品画像に入れつつ、安いことをアピールする事例がここ最近多くみられるようになりました。

ただ、この手法を行っている商品は、なぜか薄っぺらいダウンジャケットに限られており、処分価格と称するお値段もなぜか横並びだったりします。
なによりも、閉店を発表と言っている割には、このお店で販売されている別の商品はごくごく普通に売られており、不思議なことに閉店する旨なんぞ一切書かれておりません。

ということは、これらは典型的な閉店商法であり、ましてやお値段はちっとも安くなく、こんな商売をしているお店がまともなダウンを送ってくるはずもなく、これらを買うことは自らでトラブルに巻き込まれるだけだったりします。
そもそも、アリエクスプレスでの閉店は、お店のアカウントが凍結されて突如として消え去るのが様式美であり、わざわざ自らが閉店を宣言して廃業する人間はほぼほぼおらず、ゆえに閉店セールは絶対に行われない、というお話でした。
