
以前のアリエクスプレスではとんでもない不良品や品違いの品が届くことが頻発し、Open Disputeと呼ばれる返金作業をしょっちゅうしておりました。
しかし、アリエクスプレスの倉庫内から発送されるようになったここ数年は、まず不良品が激減している印象で、品違いや色違いもほとんど起こらなくなりました。
だからこそ、私自身もアリエクスプレスで返品や返金を求めることがここ数年かなり少なくなっており、年間を通しても1回あるかないかの年もありましたし、返金を求める機会が多くても年間3回くらいとなっております。

先日、microSDカードではなく、旧来の大きさのSDカードを入手して欲しいと知り合いに頼まれ、アリエクスプレスのSDカードは地雷だと認識はしつつも、安価に売られているのはアリエクスプレスくらいしか思い浮かばず、まあ、知り合いのだからダメでも仕方ないと購入してみました。
すると、案の定、何をどうやってもちっとも動きやしないモノが届きまして、ああ、やっぱり今でも買ってはダメなんだと理解し、かなり久しぶりに返金作業を行うと、以前とは異なる光景がございました。
アリエクスプレスでChoiceと表記されている商品に関しては、月に5回までは無条件に返金や返品をすることができますので、私が購入したSDカードも初期不良であることを訴えると、その数秒後には全額返金を知らせるメールがすぐに届きました。

ただし、この返金作業の終了を知らせる画面を見ていて気になったことが一つだけございまして、それが上の画像にある『返金(※返品だと思われる)なしで返金を受けられる一回の機会を提供します!』という一文です。
『信頼できる購入者と判断されたため、返品は不要です』と記載されて、無事、返金は即時で行われるも、『返金を受けられる一回の機会を提供します!』と書かれているところを見ると、この次に返金を求めた際には商品を返品する必要がある、というニュアンスがあるような気もしてきます。
アリエクスプレスは確かに月に5回までは無料返品を認めるものの、無条件に返金するのは1回のみで、次からは中国まで無料とはいえ返品を行わないと返金がなされない可能性が出てきており、これはかなり面倒な作業を強いられることになりそうです。

おそらくはチープな商品で返金を求めた際に返品しろとの裁定は下らなそうですが、2千~3千円くらいの商品ならば返品をしろと言われかねません。
また、その際の返品のルールは、商品は絶対に未開封、さらに箱や袋が少しでも潰れたり破れていたら返金は認められない、という大変厳しいものでして、不良品が届いたから返金を求めたものの、そのルールに従って返金が受けられない、なんて事態になる可能性が出てきました。
となると、購入する時点で出所の怪しい商品や、不良品の発生率が高めな商品をアリエクスプレスで購入すること自体が最大のリスクになりかねず、今後のアリエクスプレスは、危ない橋を渡って購入する行為は大損するかもしれない、というお話でした。