テレビの音声をワイヤレスで聞く時のBluetoothトランスミッターをアリエクスプレスで買う時の注意点の話

現在発売されているテレビにはBluetooth機能が搭載されているものが多数ありますが、古めのテレビや画面サイズが小さめのテレビにはBluetooth機能がほぼありません。

Bluetooth機能があると何が便利だというと、イヤホンやスピーカーをワイヤレスで接続できることであり、例えばイヤホンの場合、家事をしながら音だけを聞くような使い方もできますし、ボリュームを上げにくい真夜中に大きな音で聞きたい時などにかなり便利だったりします。

では、古かったりサイズが小さいテレビでBluetoothを使いたい場合にどうすればよいのかというと、Bluetoothトランスミッターというアイテムをテレビのイヤホンジャックに差し込み、Bluetoothイヤホンやスピーカーをペアリングすることでワイヤレスで音を聞くことができるのですが、もしもアリエクスプレスでBluetoothトランスミッターを買おうと思った際にはいくつか注意する点がある、というのが今回のお話です。

まずは大前提になるお話があって、Bluetoothというのは日本の法律の中の電波法の範疇となっており、Bluetoothを使用する商品は、お国が認可した技術基準適合証明(通称:技適)があるものしか使ってはならないとのルールがあって、ここが最も難しい部分となります。

なぜかというと、以前のアリエクスプレスで販売されているBluetoothに関する商品だけでなく、スマホなどの電波が関係するもの全般は、ほぼ例外なく、技適を受けていないものばかりでしたが、最近ではえらく安物の商品なのに技適マークが説明書にちゃんと記載されていたりして、正直、買ってみないと技適の有無は分からないことばかりです。

もしも技適の無い商品を購入して使用したとしても、電波法違反により市中引き回しの上に磔獄門になるようなことは一切ありませんが、日本国の法律上、技適が無い商品は使ってはならないと定められていることと、アリエクスプレスで買えるBluetoothの商品は全部が全部認可されているわけではないことを認識しておく必要があります。

次に注意するべき点は、Bluetoothトランスミッターの電源のタイプによっては使い物にならないものが存在していることで、電源のタイプは主に充電式と、USB端子に差し込むものの2種類がございます。

その内の充電式は商品によってはペアリングに時間がかかったり、バッテリーの持ちが悪いといった要因があったりするものの、イヤホンに音を送信する機能に関してはほぼ問題は見られず、概ね使えるものが揃っている印象です。

しかし、もう一方の電源をUSB端子に差し込むタイプの場合、テレビに備わったUSB端子を電源として利用した際にハウリングを起こし、ペアリングはちゃんとできても、音声ではなく反響音やキーンという音しかしないものが安物商品の中には存在しております。

こういった商品でもテレビ裏のUSB端子とは違う電源、例えば、別のコンセントにスマホの充電器を差してそれをBluetoothトランスミッターの電源にし、テレビとトランスミッターは長いオーディオケーブルで繋いでみると音声は聞こえるもののクリアな音にはならず、手間をかけた割には聞きづらい環境には変わらないこともしばしばです。

まあ、アリエクスプレスで2000円から3000円くらいのUSB電源式のBluetoothトランスミッターならばそういったことにはならないのですが、300円ほどで売られている安物ものは大抵ダメだったりします。

結論としては、Bluetoothトランスミッターは充電式ならば概ねどれを選んでも使えるものの、USB電源のタイプは特に安物は使い物にならないことが多く、アリエクスプレスで3000円くらいのものを買うのなら、技適の面や使い物にならなかった際のことを考えると日本国内でまともなものを購入した方が失敗が少なそう、というお話でした。