アリエクスプレスのプリンター用安物補充インクを使っていて印刷ができない時の対処法の話

昨年も家庭用プリンターがうまく印刷できないことを書いていたようですが、今年も再び、プリンターヘッドにインクが固着して、印刷ができない事態が発生しました。

私のプリンターは10年位前にコストコで捨て値で売られていたHP製の裾の裾の最安値機種なのですが、今では印刷することが全くないので押し入れにしまいっ放しになっていたものの、昨年の今頃、私の知り合いが年賀状を印刷するためにプリンターを貸してくれと言ってきました。

使っていないプリンターを貸すのは良いのですが、もう何年も放置されているため、手入れをしなければ絶対に印刷することができないので、プリンターに備わっているヘッドのクリーニングなどありきたりの手入れをしてみたところ、これが全く持ってうまくいきません。

結局のところ、プリントヘッドにインクが固着して色の調合がうまくいかなくなっており、固着を除去するのに最も手っ取り早いのがプリントヘッドをお湯で洗うことだったりしますから、昨年は湯洗いを行うと、無事プリンターが復活して知り合いは年賀状を刷ることができました。

そして今年も年賀状の季節になり、先日、知り合いからプリンターを貸してくれと言われたのでプリンターを再び貸し出すと、全然印刷ができないとすぐに連絡がありました。

長年にわたって蓄積したインクの固着を昨年除去したので、今年は何事もなく使えると勝手に考えておりましたが、使っている補充用インクがアリエクスプレスで買った安物だからなのか、1年ぶりに起動させたプリンターはやっぱりインクが固着しておりました。

インクカートリッジに問題はなく、インクの補充もたっぷりと行っておりますが、特に赤色系の印刷が壊滅的にダメな状況で、今年もプリントヘッドをお湯洗いしてみたものの、やっぱり赤系がかすれ気味でうまく印刷ができません。

となると、プリントヘッドの最深部に赤系のインクがべったりと固着しているような気がして、それを除去するにはそれなりの圧力が必要となりますが、小さいプリントヘッドに高圧洗浄機で噴射するわけにもいきません。

インクを供給する小さな部分(上の画像の丸い銀色の部分)に水圧がかけられるものがないかと探してみると、インクカートリッジにインクを補充する際の注射器があったので、お湯を吸わせて勢いよく噴射してみると、赤系の色の水がどくどくと流れ始め、これをかれこれ30分くらい続けていると、ようやく固着が完全に取れたようです。

そして、プリントヘッドをよく乾かしてから再度印刷を行ってみると、今度は綺麗に印刷ができるようになりましたので、ダメだった原因は内部のインクの固着を水圧で除去していないからでした。

今回分かったことは、アリエクスプレスの安物インクは年に一度の使用だとガチガチに固着してしまうことに加え、もしもインクが固着してしまうと、お湯でゆすぐくらいでは改善せず、注射器等で水圧を掛けて最低50回くらいはお湯を噴射して除去しないと復活しない、ということです。

プリンターの使用は年賀状だけという方が8割近いとのデータがあるそうですが、仮にアリエクスプレスの補充インクを使っていて、なおかつ、固着して綺麗に印刷ができないのなら、一般的なクリーニングでは無理で、お湯洗い&水圧を掛けて掃除しないと復活しない、というお話でした。