アリエクスプレスは色々な店舗が集う商店街的なECサイトであり、日本でならば楽天市場のような販売形態となっておりますが、アリエクスプレスを運営するアリババが営むお店が何軒も存在し、Choiceや百円ショップの販売が始まると、かなりの存在感を見せるようになりました。
その存在感とは商品価格の安さであり、Choiceや百円ショップの商品はアリババ直営店が全て供給していて、安い上に送料無料、しかも届くのが相当に早いとなれば、多くのユーザーが購入するのは間違いありません。
しかし、これには大きな疑問点が存在し、そもそもアリエクスプレスの儲け口は色々なお店が販売する際にかすめ取るロイヤリティであり、販売店がどんどん売れれば、アリエクスプレスも潤うのがこの商売なのに、加盟店を押しのけて、自らの直営店の商品をどこのお店よりも安く販売しているのです。
仮に、楽天で運営元が直営店を出し、しかも販売しているどの商品が最安値となれば、他の加盟店の売り上げは激減し、大きな反発を招くことになるような気がするのですが、アリエクスプレスはこの歪な商売をもう1年以上も続けておりました。
それが最近になって一変し、アリババの直営店自体は今でも存在するものの、その存在や痕跡を意図的に消そうとしているように見えるのです。
以前のChoiceや百円ショップの商品はDigitaling Storeというアリババ直営店が一手に引き受けておりましたが、最近ではごく一般的なアリエクスプレスの複数のお店が商品を販売するようになり、これは歪な状況が解消されて良い事だと思います。
ただ、以前自分が購入した履歴から商品を辿ろうとすると、これが全く辿ることができません。
例えば、上の画像は私が以前百円ショップで購入した商品で、販売店はDigitaling Storeと書かれているのですから、これらの商品をクリックすればDigitaling Storeが販売した商品が表示されるはずです。
ところが、進んだ先の商品自体は同一なものの、お店はというとDigitaling Storeではなく、買ったことのないお店が表示されました。
これは大したことがなさそうに思えますが、購入して良かった商品を再度購入しようと思った際に注文履歴から辿っていくのは珍しい事ではないですし、アリエクスプレスでは同一商品に見えても、購入店が異なると酷いクオリティの商品が届くことがあるため、再度購入する際には同じお店で購入する方が安心です。
しかし、アリババ直営店での再度の購入に関しては、それを拒むように別のお店が表示されるようになりました。
正直なところ、アリエクスプレスでの購入店を気にされておられる方は少数派だと思われますが、私は以前から運営元が営む直営店の存在が気になっており、その直営店の痕跡が今になって消そうとしていることに違和感を覚えます。
また、アリババ直営店の全てが、以前はAlibaba Supply Chain Service Singapore Private Limitedという会社名だったものの、現在はMICTW Supply Chain Service Singapore Private Limitedと屋号が変わったりもしております。
だからといって、ユーザー側になにか不利益なことがあるのかというとそんなことは一切なく、はっきりいってどうでも良い話だったりしますが、アリババ直営店で購入した痕跡だけが徐々に消えつつあるのはなにか違和感がある、というお話でした。