アリエクスプレスからの荷物の追跡情報が、上の画像のように赤文字で『輸入通関手続き遅延』と表示され、『現在ご注文の調査中です。お客様の小包は通関検査中で、2-10日ほど遅れる見込みです』とも書かれていた場合、購入した商品が税関で引っ掛かっているのは間違いありません。
税関→引っ掛かる→違法なもの→犯罪、なんて連想が簡単にできてしまうため、この追跡情報を見ただけでやたら焦ってしまうことがあるかもしれません。
勿論、荷物の中身がアウトな商品ならば没収以上の何かが起こり得るのですが、何の問題のない商品であっても抜き打ち検査にぶち当たることがあるので、もしも『輸入通関手続き遅延』とスマホアプリで表示されてもそう心配することはない、というのが今回のお話です。
税関の抜き打ち検査、もしくは疑わしい荷物だと判断された場合はその荷物が開封されて、問題が無ければ購入者のもとへ配送されますが、そのチェックされるか否かの判断基準はこちらが知る由もありませんから、これは誰の身にも起こり得る事象だと言えます。
また、税関でチェックが入りそうな時にはアリエクスプレスのスマホアプリの追跡情報でその兆候が事前に見られ、それは上の画像のように『税関に到着』と追跡情報に出ているにも関わらず、ステータスバーが一番左のCN(中国)から全く動かないままとなっている場合、なんらかの異常があったと判断ができます。
そして、その数日後に上の画像のような『配送の例外状況についてのお知らせ』というメールが届き、ご丁寧にもメールのタイトルが『通関トラブル発生』となっており、メールの本文には『輸送中の不測の事態』『通関手続き、流通、経由地のトラブル等』となにかハラハラさせる文言が書かれていたりします。
また、アリエクスプレスが運営する追跡番号検索サイトで該当の追跡番号を検索すると、『Abnormal status(訳:異常事態)』なんて表示が出たりしますから、緊張感が俄然高まります。
ただし、この表示が出たからといっても、荷物に何か問題があったことや没収されることが確定するものではけっしてありません。
例えば、私が購入した商品はUSBメモリ、車のシガーソケット用充電器、歯間ブラシの3点ですが、このラインナップであっても税関のチェックが入り、上記のような追跡情報やメールが届きました。
仮にUSBメモリや充電器が意匠権などの権利的な問題でチェックされるのならば、こちらは一切知らない世界なのでどうしようもないものの、普通に考えれば何も違法性のない商品なので、追跡情報に書かれている通り、税関のチェックが終了するのを待つことにしました。
ただし、1つだけ気になる点がありまして、それは『輸入通関手続き遅延』の追跡画面の下の方に『もっと知るには電話ホットライン』という表示があり、そこにはフリーダイヤルの電話番号0120-935-332が書かれております。
ただ通関が終わるのを待っていればいいと思っておりましたが、0120935332に電話をかけたら何が起こるのかを調べるべく電話をしてみると、通関業務を請け負う会社へ繋がりました。
そこで、アリエクスプレスからの荷物が税関のチェックを受けている旨を話すと、追跡番号と名前を尋ねられたので答えると、この荷物は税関が開封しているがもうチェックが終わって問題がなかったので一両日中に発送されるとのこと。
ですので、もしもこういった税関のチェックになってしまった際、荷物がどうなってしまうのかを知りたい場合には、この電話で荷物の現状を尋ねてみるのもありかもしれません。ちなみに電話に出られた方は日本人であり、ちゃんと日本語で対応してくれました。
この税関のチェックで気になることが一つだけあって、それはアリエクスプレスで買った荷物の追跡情報でこういった異常が出るのは、4から始まる12桁の数字の追跡番号だけのような気がすることです。
4から始まる追跡番号は中国から関空に到着し、関西の税関にてチェックが行われた後にヤマト運輸にてユーザー宅に配達されるのですが、この表示になるのは不思議とヤマト経由ばかりで、他のパターンにおいて、個人的にはチェックが入っておりません。
サンプルが少ないので何とも言えませんが、4から始まる12桁の数字の追跡番号で通関の異常とのステータスになっても、問題のない商品ならばすぐに税関から解放されて荷物がヤマト運輸で届く、というお話でした。