
AliExpressの「よりどりセール(3点まとめ買い)」は、安くて魅力的な反面、自分が今欲しい特定の商品だけをピンポイントで検索できず、もどかしいと思っているのは私だけではないはずです。
通常の商品検索で、よりどりの商品だけを探すことは不可能ですし、よりどりセールページ内には検索窓が見当たりません。「どうにかしてよりどり対象商品だけを絞り込む方法はないものか」と考えるのはごく自然なことで、なんとかできないものかといろいろやってみました。
結論を申し上げますと、現在のアリエクスプレスのよりどりの商品だけを検索結果に並べるのは不可能でした。そして、そこにはアリエクスプレスの緻密な販売戦略に加え、よりどり商品のみを表示させないシステムの存在が浮かび上がってきました。

よりどりが100円ショップという名のセールイベントだった頃、URLを書き換える裏技で検索結果に表示させることが可能でした。
これはブラウザのアドレスバーの末尾に特定の文字を手動で書き加えることで、セール枠を維持したまま特定の商品を強制的に引っ張り出せたのです。
しかし、現在はシステムが変更され、画面上のカテゴリをどれだけ切り替えても、URLが一切変化しない仕組みとなり、この手法は完全に塞がれています。

画面のURLが変わらないなら、ブラウザの裏側で動いている、実際の通信データはどうなっているのか。開発者用の管理画面を開いて確認してみたところ、ユーザーには目にすることのない、特殊な通信アドレスがあったのです。
私は専門家ではないので詳しい説明ができませんが、データを高速で処理するために使用している通信の仕組み(API)を利用しているのは間違いなさそうです。画面上のURLは固定されて動かないように見せておきながら、裏側ではこの通信を行い、商品情報を読み込んでいると推測します。
では、この裏側の通信アドレスを直接書き換えて検索できないかを試みましたが、これがどうやってもできないのです。

なぜ、アリエクスプレスはここまで徹底して、よりどり商品のみをユーザーに検索させないようにしているのか。あくまでも私の想像ですが、かなりしたたかな販売戦略があるのではないかと考えます。
よりどりには、3点以上の購入で送料無料、6品以上で320円OFF、15品以上で700円OFF、20品以上で800円OFFという、買えば買うほどお得になるシステムがあります。しかしそれは、アリエクスプレス側の戦略であり、例えばカートに5品入っていて、あと1品買えば320円OFFならば、誰もがもう1品を買うでしょう。
その際に商品検索されてしまうと、その1品しか買ってもらえません。しかし、検索ができないのなら、よりどりのページに表示されている商品の中からユーザーは見つけるしかなく、そうなると1品の購入では済まなくなる可能性が出てきます。
検索させないことで、ユーザーは表示される商品一覧を上から下へとダラダラ眺めることになり、「これも安いな」「ついでにカゴに入れておこう」と、予定になかった商品をごく自然に衝動買いさせる設計になっているのです。

そして、検索をしてよりどりの商品を探すユーザーに対しては、よりどりでは売られていない同種のChoice商品を提示し、よりどり以外での購入も促していると考えます。
あくまでも私の想像の範疇の話ですが、よりどりの検索ができないのはただシステム上の話ではなく、したたかな販売戦略が見え隠れしているように思えるのです。
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