アリエクスプレスのバイヤープロテクションの日数がいつの間にか廃止されていた話

アリエクスプレスにはバイヤープロテクション(購入者保護)という購入者を守る権利があって、ごくごく簡単に申し上げますと、商品の購入者ができるだけ不利益にならないようにする決まり事と言えます。

例えば、中国のECサイトは先払いするとお店が商品を発送しないで代金を丸呑みしてしまうことが多発しました。

これを防止するため、購入者が支払った代金がお店に支払われるのは、購入者がお店から発送された商品をちゃんと受け取り、なおかつ、その商品に満足できた場合にしか支払われない、というルールもバイヤープロテクションの一部です。

とにかく、購入する側が注文した商品を受け取らない限りは代金を得られないので、お店が代金を得るためにはしっかりとした商品をちゃんと発送しなければならないため、結果的に商品が無事届くことになって、代金を丸呑みされなくなる、というものであります。

また、バイヤープロテクションにはもう一つ、お店が発送してから※※日間が経過したら、無条件で商品代金が返金され、返金を受けた後に商品が届いたとしても代金を支払う必要はない、というルールがございます。

これも、注文を受けたお店が意図的に商品を発送しなかったり、期日までに届けられない配送業者を使用させないようにするものなのですが、このお店が発送してから※※日間で届かなければ返金というルールがいつの間にか消滅しておりました。

私がアリエクスプレスを購入し始めた頃は60日間、コロナ禍の時には90日間、つい最近では75日間にバイヤープロテクションが設定されており、その旨は上の画像のように商品ページに必ず記載されておりました。

しかし、そういった記述が現在は一切なくなり、記載されていることといえば、7日間で届くといった以前ならとても信じがたいものしかありません。

そもそもお店がちゃんと発送しているのならば、75日間が経過しても荷物が届かないことはほぼほぼあり得ず、なにか物流の事故があったとしても、その発生確率は相当に低く、個人的には1回か2回しか起こったことはありません。

ですので、日付のバイヤープロテクションは無意味だと考えていたのは私だけではないはずですが、その日付が廃止され、こちらのバイヤープロテクションについてのルールが書かれているアリエクスプレスのページにもその記述は一切ございません。

ただし、アリエクスプレスの返金はケースバイケースなことが多いため、1カ月が経過したのに荷物が届かない場合に返金を求めても、75日間は待たなければ返金が行われないことも時にはあると思われます。

しかし、お店が発送していない明確な証拠が追跡情報に出ている場合には素早く返金してくれるにもなっておりますので、バイヤープロテクションの日数の廃止はユーザーにも良い面が多そう、というお話でした。