今年のゴールデンウィークは他人のPCをWindows11へのアップグレードする作業しかしていない話

先日、私の知り合いの10年以上前の要件を満たしていないノートパソコンをWindows11へアップデートしたと書かせていただきましたが、その後、知り合いがそのことを周りに吹聴したことにより、『うちの要件外のPCもWindows11にアップグレードしてくれ』との連絡が5人ほどから来ました。

なぜ、こんなことになるのかといえば、Windows10の更新プログラムのサポートが2025年10月14日で終了し、以降、Windows11でないとサポートが受けられなくなるからです。

Windows11へのアップグレードは無料で行えるものの、要件を満たしたPCでなければアップグレードをすることができず、2023年時点での調査では、日本に現存するPCの内の40%にあたる約2000万台がアップグレードの対象外だといいます。

要件を満たしていないPCは購入してから7年以上が経過しているものに多いのですが、10年以上前の機種であってもネット閲覧くらいなら十分に使えるのに、10月以降は買い替えなければならない事態になるため、最近のインターネットニュースでそのことが盛んに報じられていたりします。

ただし、なんにでも抜け道というものがあるもので、要件外でアップグレードができないPCであってもちょっとしたことを行うことでWindows11にすることが可能なのですが、あくまでも抜け道ですので、自己責任の元での使用に限られます。

それを知り合いは了承したので私はアップグレードを行ったのですが、『自己責任で使い、なにか不具合が起こっても良いからとやってくれ』と他の人間も言ってきて、現在、我が家には他人のPCが9台も集まっている状況でして、ゴールデンウィークはその作業ばかりを行っておりました。

作業といっても、事前に準備ができているのならクリック1回だけで終了するので(詳しい方法はこちらの記事内をご参照ください)なんら難しいことはないのですが、自らの手では行いたくない連中ばかりで私がやる羽目になっております。

最もネックな部分としては、作業が完了するまでの時間がやたらとかかることでして、まっさらの初期状態で良いのなら30分程度ながらも、アプリや設定を引き継ぐとなると2時間弱も要します。

また、メモリは最低でも8GBは欲しく、SATAでも良いのでSSDにしておかないとそれ以上の時間がかかり、依頼されたHDDのままのPCはSSDにしないと自分自身が辛いので私の手持ちのSSDを換装し、大した作業ではないのですが、なぜ無報酬でこんなことまでしなければならないのかと自問自答するゴールデンウィークです。

しかも、自己責任だ、不具合が出ても文句は言わないと言いつつも、なにかあったらあったで私に文句を言ってきそうな気がしますし、なんでこんなことを安請け合いしてしまったのかと後悔しかないゴールデンウィークは今日でもう終了です。

まあ、私の愚痴はさておき、アップグレードができないPCが2023年の時点で2000万台もある日本には、10月になると、2000万台とはいかなくとも、それ相応の買い替え需要が発生する訳で、となれば、コロナ禍の頃に半導体不足で全体的に値上がりしたPCの価格はさらに上昇します。

だからこそ、買い替える選択を放棄した人間たちのPCが我が家に集まったのですが、こういったことが日本だけでなく、世界規模で起こっているような気がして、10月に近づけば近づくほどかなり大きな問題となりそう、というお話でした。