アリエクスプレスに突拍子もない商品が全然出てこなくなったのはちょっぴり寂しい話

つい先日も書かせていただいたのですが、アリエクスプレスは売れていない商品を排除する方向へ舵を切り、ユーザーへの利便性を高めるようになりました。

売れない=魅力が無いわけではないのですが、検索をして売れない商品ばかりが出現しても、購入する側には何のメリットもありませんから、売れ筋商品を前面に押し出していくことは間違っている話ではありません。

しかし、この変更はアリエクスプレスの面白さがやや半減してしまうように個人的には思えます。

アリエクスプレスはありとあらゆる商品が販売されている中国のECサイトですが、日本のECサイトとは一線を画す点がありまして、それは想像もつかない商品が平然と売られていることです。

例えば、遊園地にしか存在しないアトラクションがごく普通に販売されていて、メリーゴーランウンドが150万円ほどで売られております。

もしも日本国内でアトラクションを買おうと思ったとしても、直接業者に注文するのが一般的であり、ECサイトで買おうとする人間はおそらく存在しないと思われ、そもそも150万円に設定されたメリーゴーラウンド自体が怖すぎるのですが、アリエクスプレスでは購入から設置までを行う業者が当たり前のように販売しております。

また、コロナが始まった頃に使い捨てマスクが世界中で枯渇した時、アリエクスプレスでは色々なお店で異業種であっても使い捨てマスクの販売をしておりました。

そんな中、もう一歩踏み込んだお店も存在しており、『使い捨てマスクが少ないのなら自らが作れば解決アル』とばかりに、マスクの製造装置を750万円ほどで販売するお店も現れました。

マスクが無いから転売をする、といった考えは誰にでも予測できますが、無いなら製造装置で作ってしまえば良い、と考えるのはなかなかできないように思えます。

ただし、こういった高額な機械が売れるはずもないのですが、となると、現在のアリエクスプレスの施策ではこういった突拍子もない商品は淘汰されることになるわけです。

メリーゴーラウンドもマスクの製造装置も全く必要ない商品ですが、見るだけならば興味をそそられる商品にもなり得て、文化の違いを簡単に垣間見えることにも繋がります。

しかし、現在のアリエクスプレスでは無茶苦茶に思える商品は出現しなくなっており、ちょっぴり寂しさが個人的にはある、というお話でした。