公式という単語の意味を辞書で調べてみますと、『1.おおやけに定められた形式。2.公的な手続きを踏んで物事を行うこと。3.企業や団体などが、正式に認めること』と、3つの解釈が出てまいります。
この3つの中で最後に出てきた『企業や団体などが、正式に認めること』を意味する公式が商品名の中に入った場合、製造したメーカーが自社製であることを公に認めた商品、ということになります。
ですから、アリエクスプレスの商品ページに公式との文言が入っていたら、それはメーカーがちゃんと企画して製造された商品だということになるのですが、実際には朽ち果てた工場で勝手に製造した商品を公式と謳ってしまう例は相当にあります。
最近ではなかなか精巧に製造された偽公式商品を見かけることがありますが、公式と名乗る商品であっても、それはないだろうと誰もが気付くレベルの公式な商品を結構見かけるようにもなりました。
例えば、上の画像は世界で最も有名なゲームキャラクターの兄弟のデスクランプで、商品ページを読み進めると公式であることが記載されておりますが、公式であることを信じるのならば、このゲームを製造したメーカーが企画をして製造されたデスクランプということになります。
しかし、この有名キャラクターの顔と頭を分離させるグロめなデザインをあのメーカーがするわけがありません。
きっと、キャラの特性なんてものは考えず、ランプを光らせることだけを第一に考え、『頭と顔が分離すれば、ランプとして使いやすいアルヨ』とばかりに、勢いで製造して勝手に公式と謳っていると思われます。
お次も世界的にかなり有名なネコのキャラクターの目覚まし時計ですが、こちらにも商品ページには公式との文字が記載されております。
しかし、キャラクター商品で最も肝心な顔部分を時計にしてしまったことで、あのネコである名残はリボンしか残っておらず、これをメーカーが公式で製作するとは到底思えません。
きっと、『時間をはっきり見やすくするのはどうすれば良いアルか?そうアル、顔面全体を時計にすれば全てが解決アルヨ』とこちらもキャラクター商品であることを無視して勢いで製造したと考えられます。
このネコのキャラクターの偽公式製品は数多くありまして、特にグロさが目立つものの中にろくろ首のような巻き尺があって、子供向けの公式商品と謳いつつも、可愛さとは真逆の気味の悪い商品に仕上がっていたりします。
最後は世界的に最も有名なキャラクターですが、獄門で晒されているかのような顔だけのフィギュアを公式に製作するとは思えず、画像検索しても出てくるのはアリエクスプレスなどの中華通販しかありません。
このキャラクターは公式と表記されている商品が特に多く、そのほぼ全てがそうではないのが常態化しておりますが、アリエクスプレスでは売れるのが正義アルとばかりにこういったものが結構あります。
アリエクスプレスで日本からわざわざ購入するユーザーが、公式と書いてあるから本物だと考えて購入される方はむしろ少数派だと思われますが、公式と書かれていても、それは嘘であることことの方が非常に多い、というお話でした。