とある事情から購入したくなったアリエクスプレスのTシャツの話

はるか昔の私が学生だった頃、なぜか警察屋さんから職務質問をされることがやたらと多かったことがございます。

まあ、暮らしていたのが東京都の足立区という地域だったことが大いに関係するのかもしれませんが、危険なモノや薬物は持っていないか?と尋ねられ、身分証明書を確認させろと言われることがしょっちゅうあった時期がございました。

自分で言うのもなんですが、私はごくごく普通を絵に描いたような量産型の小市民の顔であり、見た目に凶悪性は一切ないと自負しておりますが、そもそもの挙動が怪しいのか、それとも他人から見ると実は邪悪な顔をしているのか、職質されてばかりの時代がありました。

しかし、生まれ育った足立区を離れ、東京の山沿い地域で暮らすようになってからは、職務質問を受けることは一切なくなりまして、こちらの警察は私を下手人扱いしない優秀な組織であることを知りました。

ただし、別の問題というか、どうしてそうなるのかが自分でもよくわからないことが最近度々起こるようになりまして、それは、スーパーやホームセンターへ買い物へ行って商品を選んでいると、なぜか店員さんと間違えられるのです。

スーパーマーケットにて野菜や肉が入った買い物かごを持つ私は、どこからどう見てもお客の一人にしか見えないはずなのですが、『すいません、お醤油はどこですか?』や『このキャベツは新鮮なの?』といったことを、特にご高齢の方々からやたらと尋ねられます。

1度や2度ならば親切心で答えますが、5回10回と尋ねられるようになると、こちらとしてはかなり不気味な現象であり、『今の自分は傍から見ると店員に見えるのかも?いや、見た目でわかる店員ってどういったタイプの人間なんだ?』と買い物のたびに自問自答する日々です。

そんな時にアリエクスプレスで見つけたのが上の画像のTシャツでして、この先も買い物のたびに尋ねられるようならば、このTシャツを着用することを考えねばなりません。

私の周りの人間からは、『路上に吐かれた嘔吐物のように誰も見てくれない存在よりも、間違いでも声をかけられた方が良いんじゃない?』と言われるものの、若い頃の職質の方が面倒ではなかったような気がする、現在の状況を打破してくれそうなTシャツのお話でした。