
家の中に身近に存在する道具が、使い方によっては犯罪の道具になってしまう事例はいくらでもあって、例えば、どこのお宅のキッチンに存在する包丁は、料理を作る際に欠かすことのできないアイテムですが、使い方によっては殺傷能力の高い武器にもなり得ます。
また、どこのご家庭にもネジを回すドライバーが1本くらいは必ずあると思いますが、このドライバーをむやみやたらと持ち歩いて外出していることを警察屋さんに知られると、超高確率にてしょっぴかれたりしまして、これは泥棒の際の小道具であると判断されるからです。
包丁を武器にして、ドライバーを泥棒の小道具にする人間の方が少数派なのですが、二面性を持ち合わすモノが世の中には存在しております。

そんなことを踏まえつつ、アリエクスプレスには色々な防犯カメラが販売されておりまして、防犯カメラであることがあからさまに見て取れるものから、スパイカメラという名称で、傍から見るとそこに防犯カメラが存在することが分からないタイプのものまで様々です。
防犯ですので、悪人に対してそこにカメラが存在することをアピールすることが抑止力になる一方で、そこに存在するからこそ、まずカメラを破壊してしまおうとする悪人も当然おります。
だからこそ、悪人に気付かれないタイプのカメラを仕掛けてその犯行を録画する、という防犯方法が広く使われております。

また、防犯カメラには、防犯だけではなく、犯罪にも使用できる二面性があると思われます。
アリエクスプレスには傍から見ると防犯カメラと判断が付かないものが多数販売されておりますが、上の画像の温度計型や目覚まし時計型は、おそらく誰もがカメラ機能が備わっていると思いつかないほど精巧に小さなレンズが仕込まれており、だからこそ、犯罪の小道具にもなり得そうな気もしてきます。

こういった温度計や目覚まし時計を唐突にプレゼントされた際、カメラが仕込まれているとはなかなか思えず、仮にWi-Fiで繋がるようなことまでされてしまったら、24時間365日に渡って監視下に置かれることにもなりかねません。
犯罪を抑止するために道具にはその真逆の結果を生み出す機能も存在しているわけで、もしも唐突に温度計や目覚まし時計をプレゼントされたら、そこにレンズがないのかをよく確かめなればならない時代になったのかも、というお話でした。