インターネットが繋がらなくなったと真夜中に知り合いから呼び出された話

昨日、日付が変わってすぐの時間帯に私の知り合いから電話がありまして、家のインターネットが使えなくなったとのこと。

「もう真夜中なんだから、ネットが駄目なら寝ればいいじゃない」と返答して電話を切ろうとすると、スピーカーフォンでも鼓膜が破れそうな怒鳴り声が聞こえてきましたので、言いたいことだけは聞いてやることにしました。

なんでも、インターネットが急に不安定になったのでルーターの電源を入り切りして再起動してみたところ、フレッツ光のひかり電話ルータの『PPP』ランプのみが消灯したままで、ひかり電話は問題なく使えるものの、ネット接続だけができない症状が出ていると言いました。

そう言われましても私はNTTでもなんでもないのですから、できることといえば「お気の毒に」と上っ面だけの薄っぺらい慰めの言葉をかけてあげることぐらいしかなく、夜ももう遅いですし、話す言葉ももうなくなって間も持たないので電話を切ろうとすると、とにかく今から家に来て見てくれと言います。

フレッツ光でインターネットが繋がらないのなら、第一に考えられるのは電柱から引っ張ってきた先にある設備の故障であり、故障を直す術なんぞ私にあるわけがないので、知り合い宅へ深夜に行くこと自体が大いなる無駄なのです。

ただ、光回線の代替として私のモバイルルーターを手渡せば知り合い宅でネットが使えるようになり、全く関係のない私は晴れてこの問題から解放されるのですから、渋々ながらもモバイルルーターを持って知り合い宅へ向かうことにしました。

知り合い宅へ着き、モバイルルーターの使い方を教えてすぐに帰ろうとすると、『一応、フレッツ光の状態を見てくれ』と言うので、まあ、見るぐらいなら見てやってもいいかと見てみると、やはりPPPのランプだけが点いておらず、それ以外は全て正常で、ひかり電話もちゃんと通話ができる状態でした。

一概に言えませんが、フレッツ光の設備がダメになっているのならば、ひかり電話もダメになっているような気がして、となると、知り合い宅のインターネットは故障ではなく、何が起こったかは分からないものの、ルーターの設定が勝手に変わってしまっただけのような気がしてきます。

試しに、ノートパソコンにLANケーブルを直差ししてブラウザを立ち上げ、アドレスバーに192.168.1.1と入力後にひかり電話ルータにログインしてみると、本来は接続と表記されているものが切断となっていたので接続に切り替えると、PPPランプが即時で点灯してインターネットが使えるようになりました。

インターネット回線を使えないと夜中に散々騒ぎ、他人をも巻き込んだ挙句、実際にはルーターの設定が駄目な初歩的な欠陥が原因で使えなかっただけでした。

私も初めに症状をよく聞いていれば電話で教えることができたのを、やる気も思いやりもないことが要因で知り合いの話をよく聞かなかったがために、こんなことに巻き込まれてしまったのは正に自業自得です。

しかし、なにか私だけが貧乏くじを引かされている思いだけが残っており、今度はなにがあっても絶対に居留守を使うことに決めた、という私の個人的な愚痴の話でした。