携帯ショップ等でスマホを購入する際、その大きさや質感などを手で感じられる見本として置かれているモックと呼ばれる模型がございます。
このモックでは当然通信を行うことができませんが、遠目どころか、至近距離で見たとしても本物だと認識してしまう方がいらっしゃるほど、見た目だけはかなり精巧に作られているものがあります。
高いお金を出して購入するスマートフォンの見本なのですから、より精巧に作られるのは当然ながらも、精巧だからこそ、良からぬことを企む人間がもしかするかもしれず、なおかつ、アリエクスプレスにはわざわざモックと正箱のセットで販売されている商品がございます。
アリエクスプレスには、上の画像のように『偽の電話レプリカセット』という商品名で販売されているものがございます。
ただし、レプリカと言う割に何のレプリカなのかが提示されていないものの、おぼろげには誰でも分かるような表記がなされており、この点から見ても怪しい商品と言えます。
仮にモックのみの販売ならば販売用見本での使用が考えられますが、これには正箱がなぜかついており、そこそこ以上の注文が入っている商品となっております。
販売するお店が商品名をぼかしている理由は、権利的な問題であることに間違いがなく、仮にモックだけであっても日本国内の税関で発覚されれば、問答無用で没収される性質の商品に他なりません。
その上、該当するスマホの正箱までもがセットになっているので、権利的に真っ黒な商品であることに間違いないのですが、では、なぜこのような商品が売れるのかを考えると、なにか詐欺の小道具として使用されているような気がしてしまいます。
見た目だけは精巧に作られておりますから、露店等であのスマホだと安く売られていたら、手を出してしまう方がいらっしゃるような気がしますし、仮に正箱にビニールのシュリンクがきちんと包まれていたのなら、新品だと勘違いをして購入してしまう方がいるかもしれません。
確かに商品自体はレプリカなのかもしれませんが、レプリカの模型だと購入している人間はいないのではないかと思ってしまい、良からぬことを企む人間だけに愛される商品なのように思えてしまいます。
文中でも書きましたが、スマホのモックや正箱は税関での没収対象ですので、もしもモックとして欲しいと購入したとしても、税関でアウトな商品になってしまいますので、十分、ご注意を。
こういったレプリカは古典的ではありますが、だからこそ、犯罪に繋がりやすいようにも思える、あのスマホのレプリカのお話でした。