
アリエクスプレスのお国では、祝い事の際に爆竹を派手に鳴らすのがごくごく一般的な行動であり、特に年越しから新年にかけてのカウントダウンの際、多くの人々が大量の爆竹に点火するとのこと。
そして、大きな爆発音と共に、家族総出で新年を無事に迎えられたことを盛大にお祝いするのが風習だそうです。

しかし、人口世界一の国の人々の多くが一斉に爆竹に火を点けると、音もさることながら、引火した火薬から出てくる煙は相当なもので、その時の気象衛星から送られてくる画像はあの国だけ全体が煙っていることが確認できるといいます。
また、爆竹は火を用いりますので、新年を祝うための爆竹に点火したら、その飛び火で新年早々自宅が全焼してしまう、なんて事例も相当にあるようです。
それと、一斉に着火された爆竹の煙は深刻な大気汚染を引き起こし、風向きによっては周辺国にまで影響を与える公害レベルになることもあるそうですが、古来からの風習なので禁止にすることもできず、かなり難しい問題だとのこと。

まあ、日本にまで影響が出るようなものでもなく、日本人には全く関係のない話なのですが、この爆竹問題を解消するためであろう商品がアリエクスプレスで売られておりました。
その商品というのが、上の画像の見た目は爆竹そのままでありながら、火を使わないから火事にもならず、煙も一切でず、それでいて爆竹の爆発音は120デシベルにまで達し、新年を派手に祝いつつ、安全にも配慮したかなり画期的な商品だとのこと。

ただ、アリエクスプレスで爆竹を鳴らす文化に慣れているユーザーは相当に少ないように思われ、売れる商品だとは思えないのですが、120デシベルの爆発音がバッテリーが空になるまで鳴り続けるこの商品は、実は嫌がらせをするための道具としては最高なのでは?と思ってしまいました。
今日も私の知り合いになにかと理不尽な要求をされまして、その後に見たのがこの商品なのですが、今度何かあったらこの爆竹もどきを知り合い宅に突然投げ込んでやろうと、本当に購入しようかと思ってしまった、中国の新年には欠かせないアイテムのお話でした。
