アリエクスプレスにおいての『偽番号』とは、購入した商品がお店から発送された際に、通知される追跡番号が偽物だった状態を偽番号(fake tracking number)と言います。
偽番号には2パターンがあって、一つは追跡情報が全く更新されないタイプ、そしてもう一つが、追跡情報はどんどん更新されて日本へ届いたと表示されるものの、荷物が向かったのは自分の住所ではなく、別の地域に配達が完了してしまうタイプがあります。
まあ、どちらにしても購入した商品が届くことはなく、後々になって返金を求めるようになるのですが、仮に偽番号に気付かないと、ユーザー側は一方的な損をすることになってしまう場合もあります。
なぜ、偽番号と呼ばれる手口をお店が使うのかというと、大抵の場合、受注された商品を入手できなかったり、商品価格の設定をお店が誤り、商品を発送すると大損するから送りたくないなど、お店側の一方的な過失から発生します。
しかし、その過失を理由に商品を発送しなければ、アリエクスプレスから重めのペナルティを受けることになるため、お店は受注された商品を発送するフリだけをし、荷物が届かないのは物流のせいにしようと画策するために偽番号は起こります。
この偽番号はアリエクスプレスの中では最もポピュラーなトラブルであり、ユーザーの誰もが必ず経験するものだったのですが、最近ではめっきり見なくなった印象が個人的にあって、実際にアリエクスプレスが偽番号を取り締まるルール改正を行ったことでその手口は激減しているようです。
そのルール改正というのが、お店がユーザーに通知した荷物の追跡番号が発送後5日間以内に更新されない場合、アリエクスプレスはお店が荷物を発送していないと断定し、ユーザーには即時で返金を行い、そのお店には最悪お取り潰しにするなどの重めのペナルティを科すことです。
以前のアリエクスプレスでは、発送通知が来たのに追跡情報が10日間ほど全く更新されない、なんてことが割と頻繁に起こりましたが、ルールが改正された現在に追跡情報が更新しなければ、かなりキツめ罰を受けてしまうのですから、お店も気軽に偽番号の手口を行えなくなったのでしょう。
また、Choiceの商品は72時間に発送することを約束しておりますが、Choiceの商品が半数以上を占めるようになった現在では偽番号を貰う機会もなくなっているのも事実です。
とはいえ、アリエクスプレスはお店の不正な手口である偽番号を防ぐためのルール改正を行ったため、今後は偽番号の被害に遭うことは相当に低い確率になったようだ、というお話でした。