コロナ禍だったら万単位だった商品が今のアリエクスプレスでは数百円で投げ売りされている話

商品の価格は需要と供給のバランスから成り立っているものであり、需要が多くなる、あるいは供給が少なくなるとお値段が跳ねあがってしまうのは、ある意味、自然の摂理のようにも思えます。

現在の日本ではお米の価格の上昇が止まらず、その要因となっているのが卸売業者がお米の供給を極端に減らして価格を釣りあげているとも言われております。

真実はよく分かりませんが、お米のようになにかの力が働いて値上がりする例がある一方で、コロナ禍だったころのアリエクスプレスでは、爆発的な実需からとんでなく値上がりをしていた商品がありました。

新型コロナウイルスはもう過去の出来事だと言っていいほど、ニュースの話題になることも、人々の会話の中に出てくることも一切なくなりましたが、コロナ禍の頃は今とは真逆にそればっかりを聞かされておりました。

確かに、罹患したら命を持って行かれるかもしれない恐ろしい病と誰もが刷り込まれておりましたので、それを予防するためのマスクや除菌するアルコールは取り合いとなり、とんでもない品不足を引き起こし、とんでない価格で販売することがまかり通る世の中でした。

その品不足の動きは、マスクなどの予防する商品から罹患した後に必要なアイテムにまで広がっていき、血中濃度を測定するパルスオキシメーターや酸素吸入器など、コロナになってしまった際に命を落とさないようにする商品の価格がとんでもなく跳ね上がり、特にアリエクスプレスではその動きが顕著でした。

血液の酸素供給が正常に行われているかを可視化できるパルスオキシメーターや、呼吸困難な状況で酸素を送り込む酸素吸入器は、アリエクスプレスでもそう多くは販売されておりませんでしたが、世界中で感染者数が爆発的に増大し、医療崩壊のニュースが取り上げられるようになると、命を守るアイテムとしてアリエクスプレスでバカ売れしました。

しかし、そう多くは販売されていないところからの需要の爆発ですから、そのお値段はとんでもなく値上がりし、万単位に近いお値段になってもごくごく普通に取引される異常事態となっておりました。

そんな時代があったことをもう忘れつつある現在にてアリエクスプレスを眺めていると、私に対してのおすすめ商品として、パルスオキシメーターと酸素吸入器のセット品が出現しまして、そのお値段は送料無料830円です

コロナ前の価格を私は存じ上げておりませんが、おそらくはセットで830円で売られることは無いように思え、コロナ禍でしたらこの2品で2万円以上だったものが、現在の誰も見向きもしないであろうからこそのお値段になったことに関して、強烈な時の流れを感じます。

命の危険性を可視化したり、防ぐためのアイテムをアリエクスプレスで買うこと自体が、そもそも間違っているような気がしますし、それらが万単位で販売されるのはもっと間違っていると思っておりましたが、その反動がもろに来ているお値段で現在は販売されていた、というお話でした。