私はアリエクスプレスで安物だったらなんでも購入するのが趣味なのですが、絶対に購入することのない商品カテゴリーもありまして、それは靴やサンダルなどの履物の類です。
どうしようもない商品でも躊躇なく購入する私ではありますが、履物類だけを買わないのは大きな理由があるからに他なりません。
どうしてアリエクスプレスで履物類を買わないのか?答えは非常に簡単で、履物類は日本の税関にて関税がかかってしまう商品だからです。
関税は、日本国内の農業や産業を安価な外国製品から守るために制定されている税金であり、特に高額に設定されているのは農産物のこんにゃく芋が有名で、その関税は1700%にもなります。
まあ、こういった極端な高関税はそう多くはありませんが、国内の産業を守るために関税は存在し、それはアリエクスプレスなどの個人輸入で購入する商品にも関係します。
日本の税関のホームページに『少額輸入貨物の簡易税率』というページがあって、そこには個人が輸入した際の関税についてが書かれており、『課税価格が1万円以下の貨物の場合、原則として、関税、消費税および地方消費税は免除されます』と記されております。
この課税価格とは海外小売価格に0.6を掛けた金額を表し、課税価格1万円以内ということは、下記の計算式によりアリエクスプレスでならば16666円以内で販売されている商品になります。
海外小売価格16666円×0.6=課税価格9999.6円≒課税価格1万円以内
このことから『個人輸入での購入価格が16666円以下の商品に関しては基本的に無税』なのが分かり、アリエクスプレスで購入する商品価格が日本円で16666円以内の商品に関しては基本的には税金がかからず、逆に、16667円以上の商品に関しては税金が発生する、ということになります。
しかし、この少額輸入貨物の簡易税率のページは但し書きがありまして、『ただし、革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物・スキー靴・ニット製衣類等は課税価格が1万円以下であっても関税等は免除されません』と書かれております。
これを言い換えれば、『革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物・スキー靴・ニット製衣類を購入する場合には16666円以内の商品であっても税金がかかる』と定められていることになり、これらの商品に関しては、お値段が安かろうが高かろうが関税がかかることになってしまいます。※他にたばこと酒類も値段に関係なく税金がかかります
私は革製のバッグもパンストもタイツも手袋もスキー靴もニット製衣類も購入することはありませんが、靴やサンダルなどの履物類に関しては生活に必要な商品なので購入する機会があるものの、税金を取られてしまう可能性があるため、アリエクスプレスでは履物類を購入しないことにしております。
「じゃあ、靴をアリエクスプレスで買ったらどれだけの関税を取られるんだ?」というと、ケースバイケースで変化するので一概には言えないのですが、もしも購入した靴が革靴ならば、購入金額の30%、もしくは4300円のどちらか上の金額が適用され、スニーカー類は購入金額の8%程度が関税としてかかります。
仮にアリエクスプレスで上の画像のような3千円くらいの革靴を買ったとすると、4300円もの関税が掛かってきて、なおかつ、関税のほかに消費税も別途取られることになるので、購入金額よりも税金の方が高額になってしまう可能性がございます。
アリエクスプレスの魅力は商品価格が安くて送料無料なのですが、購入する商品によっては関税やら消費税が発生し、また高額商品を購入した際にも税金が発生するのでご注意を、というお話でした。