荷物が届かないからとアリエクスプレスではなく税関に直接問い合わせてしまう人々がいるらしい話

アリエクスプレスなんてECサイトで買い物をしていると、それまでは全く関心が無いというか、何も知らなくて良かった事柄に興味が沸いてくることがあって、それは税関についてです。

『税関に興味がある』なんてことを言うと、なにか違法なモノを密輸をしていて、だから興味があるのか?といった印象を持たれてしまいそうですが全くそうではなく、アリエクスプレスという少しダークな面が見え隠れする海外通販を利用しているからこそ、知っておいた方が良いことが色々あるため、私は税関のホームページを時々チェックするようにしております。

税関の大きな役割である、薬物やゴールドの密輸の取り締まりに関しては、私自身に全く関係がないのでなんの興味が無いのですが、海外通販で没収された商品に関しては、アリエクスプレスで購入している以上は絶対に関係しておりますので、この部分は定期的にチェックします。

税関で没収された品物が一覧として掲載されているページを見てみると、アリエクスプレスで割と見掛ける商品が結構あったりして、仮に税関で没収されたとすると、刑事罰はないものの、購入代金はアリエクスプレスといえども返金されません。

没収は主に権利的な問題がその商品にあることで起こりますが、ぱっと見では権利的な問題がなさそうな商品でも没収例が掲載されていることがありますので、これを知っておくことは将来的に嫌な思いをしないための情報にもなるのです。

先日、久しぶりに税関のホームページを眺めていたところ、自分では考えもつかない行動をされる人々が存在することが書かれており、税関もなかなか大変なお仕事であることを知りました。

そのページの内容を要約すると、『最近、海外通販で購入した商品が届かないと、税関に問い合わせてくる事例が急増しているが、税関では返答しかねるし、そもそも荷物が日本にまだ届いていないことが大半であり、届かない荷物は運送業者に問い合わせてくれ』といった内容が書かれております。

昔に比べれば、海外通販で購入するハードルは間違いなく低くなっているため、アリエクスプレスのようなECサイトを利用して購入する事例は多くなっていると思われますが、購入者が増えればトラブルも増加するのは世の常です。

しかし、アリエクスプレスのような海外通販から荷物が届かないからと、わざわざ税関に問い合わせするなんて個人的にはあり得ないと思っておりましたが、税関がホームページで勧告するくらいなのですから、かなり多い事例なのでしょう。

アリエクスプレスで荷物が届かないことがあったとしても、まずはアリエクスプレスに問い合わせをするのが最も簡単な行動ですし、そもそも税関に問い合わせを行うことの方が面倒なように思えるのですが、税関に問い合わせをすることを選択される方が一定数いらっしゃることに驚きです。

アリエクスプレスのお店が荷物をそもそも発送していない時、購入者が荷物を問い合わせしてきた際にお店が誤魔化すために使う『お前の国の税関に聞いてみろ』というフレーズがありますが、この言葉を受けて税関に問い合わせをするくらいならば、お店をどんどん問い詰めていく方が断然楽だと思いますし、無数に存在する税関内の荷物を聞いたところですぐになにかが判明する訳もないと思うのです。

まあ、人間には人それぞれの考え方があり、個々の感覚に正解も不正解もないのは存じ上げておりますが、世の中は多様性であることを認識した税関が問い合わせを控えるように勧告する事のお話でした。