インターネットニュースに流れている税関に関するニュースというと違法薬物に関してが大半なのですが、今回は海外からの個人輸入のコピー商品についてが報じられておりました。
私自身はコピー商品を購入しようという気が一切ございませんので、このニュースにさほどの興味はなかったのですが、一つだけ疑問に思っていることがこのニュースでおぼろげながら分かった、というのが今回のお話です。
コピー商品の多くが中国から届くのは今も昔も変わっておらず、それが発見するのが税関の仕事ですが、日々膨大な海外から荷物の中から発見するのはなかなかの労力だと考えられます。
飛行場の手荷物検査のように全てをX線検査しているのか、はたまた、抜き取り検査をしているのならばどういった基準で怪しい荷物を発見するのかと考えてもよく分かりませんし、公表もされておりません。
これが私の疑問だったのですが、そのことについてがニュースの中で書かれており、「輸入郵便物には必ず送り状が張り付けられているので差出人情報とか名宛人情報、品名、数量、価格とかそういう情報と、X線の画像と事前の情報などに基づいて総合的に選定している」と税関の担当者が答えておりました。
これを端折ってみると『送り状のラベルから怪しい荷物をピックアップしている』ことが分かり、なにを持って怪しいと判断するのかといえば、おそらくは前科的なものが大いに関係している気がします。
AIが発展している世の中ですから、コピー商品をかつて輸入しようとした人間の住所や氏名、送り主の名前や住所、品名や品番など、過去のラベルで摘発されたものと合致した時点で怪しい荷物だと分類し、これらを開封して詳しくチェックしているような気がしました。
となると、一度でもコピー商品を個人輸入して発見されてしまうと、そのユーザーは毎回のようにチェックを受けることになる可能性があるような気がします。
税関でチェックされたところでなにも問題の無い商品だったらユーザー宅へ配送されますが、通常ならば翌日に届くものが1週間から10日間も余計にかかったりするかもしれませんし、毎回のように封筒が開封されて届くのもなにか嫌な感じです。
税関でのコピー商品の没収は年々増えているようですが、それはAIなどの活用もあると思われます。
アリエクスプレスにはそういった商品が今でも多数販売されているのは事実ですが、興味本位で購入してそれが税関で発覚してしまうと、しょっ引かれるわけではないものの、後々にまで相当に面倒なブラックリストに載ってしまうのかも、というお話でした。