アリエクスプレスで販売される商品には厳格なルールがあって、そのルールに反する商品は絶対に販売することができず、もしこれを破ると、売上金を没収された上での営業停止などの厳しい処分が販売店に科せられます。
ルールに反する商品とは、主に権利的に問題のあるコピー品なのですが、実際にアリエクスプレスでコピー品が一切ないのかというと、そんなことは決してなく、相当な種類のコピー品が溢れているのは紛れもない事実です。
しかし、以前はしょっちゅう見掛けていた、とある有名なコピー品だけが最近忽然と姿を消し、アリエクスプレスは本気になって駆逐するようになったように感じます。
上の画像を見るだけでは、オレンジ色の箱に入ったただの無地の財布なのですが、この商品ページをスクロールすると、とある有名なブランド品の柄の財布が何種類も出てきます。
しかも、PCサイトで見るこの財布は無地の画像しかなく、スマホアプリでのみ、実際には無地ではなく、柄の入ったコピー品であることが確認できる工作が行われておりました。
また、フィードバックに商品画像をアップロードされると商品ページを即削除されるからなのか、『絶対にアップロードはするなアル』との一言が入っているのも特徴の一つでした。
私は購入したことがないので実際にどの程度の財布が届くのかを知らないのですが、時折、アップロードされる画像から判断するに、お値段なりのクオリティのように思えるも、注文数から推測すると購入したユーザーが世界中に沢山居たことだけは間違いありません。
この手の財布はおそらく10軒以上のお店が販売していたように思われ、どのお店も運営側からお取り潰しを受けても不死鳥の如く復活するいたちごっこを繰り返し、そのどれもがテンプレートのようにオレンジ色の箱の上に置かれた無地の財布の商品画像を使用しておりました。
アリエクスプレスのAIは、ユーザーが閲覧した商品を買うまで売り込んでくる性質があって、私が別の興味で詳しく見ていた無地の財布をいつまでも積極的に売り込んできておりましたが、最近になって全然見かけなくなりまして、こちらからわざわざ画像検索をしても全く出現しなくなりました。
以前のアリエクスプレスは、コピー品の販売はダメだ言いつつも、売れていれば幾ばくかのロイヤリティが発生するからのか、甘々な取り締まりを行っていたように思えます。現にこういった財布の注文数は必ず数百単位でしたし。
しかし、色々な圧力が働いて排除することになったのか、現在では不気味なくらいに全てが消え去ってしまいました。
ただし、財布に関しては他のコピー品はまだ手付かずの状態で普通に販売されていたりするので、どういった理由で消え去ったり、そのままだったりするのかはよく分かりませんが、アリエクスプレスは本気を出せばコピー品はすぐに排除できる力を持っている、というお話でした。