そろそろ寝ようと床に就こうとした深夜1:00過ぎの事、私の知り合いから電話がかかってきました。
これまでの経験上、この時間にかかってくる電話は碌なことにならないので出るのを止めたのですが、間髪入れずにしつこいくらいに何度も掛かってくるため、もしかすると本当に緊急性の高い事案なのかも思い、渋々出てみました。
すると、第一声が『ムカデがエアコンから出てきた!!!!!!!』と断末魔の叫び声が聞こえてきました。
私が住む地域は東京都の山沿い地域ですので、そりゃ、ムカデくらい出てくることもあるわけで、「危害を加えなければムカデはやたらに噛みついたりしないよ。ちなみにムカデには多少の毒があるから触ったりすると噛まれて嫌な思いをするからその点だけは注意ね」と最低限でありながらも、重要な豆知識を知り合いに教えてあげ、これ以上話すこともないので電話を切ろうとすると、『御託を並べる前に今すぐ何とかしろ!!!!』との大絶叫が真夜中なのに聞こえてきました。
確かに、ムカデが住居内にうろうろしているのを目撃した後に気にせずゆっくり就寝できるかというと、現代においてそこまで自然児な人間の方が少数派のような気がしますが、真夜中に他人を呼び出してムカデをどうにかしろと電話で呼びつける人間もかなりの少数派だと思うものの、このまま無視していたらムカデから避難するために我が家に乗り込んできてしまう恐れが多分にあるため、渋々、知り合い宅へ行くことにしました。
ムカデ退治に必要なアイテムは、個人的には上の2品で十分に事足りるように思え、一つは100円ショップで買った菜箸トングという商品と、スプレーした瞬間にムカデなどの虫を凍結させるフマキラーの凍殺ジェットスプレーです。
ムカデを捕まえるのは素手ならば楽ですが、噛まれたりすると厄介なので何か掴めるツールを用意した方が良く、この菜箸トングは先がギザギザしているのでムカデやその他の虫を掴みやすくお勧めです。
また、薬剤が入った殺虫剤を使うよりも、瞬間凍結させて退治するスプレーの方が即効性が高く、室内で噴霧しても薬剤や有害物質は入っていないために安全で、なおかつ殺虫剤をかけてもなかなか毒が回らずに臨終しない生命力の高いムカデには大変有効です。
我が家も年に数回はムカデが出るので、これらのアイテムはいくつか買い置きしているのですが、この2種類を持って知り合い宅へ向かいました。
知り合い宅へ着くとムカデの出現で半狂乱になった知り合いが玄関に待ち構えており、『何でも良いからムカデを捕獲して、安住の空間に早く戻して』と真夜中なのにご近所迷惑甚だしい大声で訴えてきますので、とにかく落ち着いてもらってからムカデがどこから出てきたのかを尋ねると、『エアコンと壁の隙間から出てきて、引っ込んだ』とのこと。
エアコンと壁の隙間ということは、エアコンの配管を通すために開けた穴から入ってきているか、もしくは穴を開けたことで外壁と内壁の間にある断熱材が入った部分から侵入してきたのだと思われます。
まあ、どっちにしても侵入してきたムカデが勝手に表へ出ていくことはなく、暗闇を好むムカデはおそらくエアコンと壁の隙間にまだ隠れていると思われ、しばらく様子を見ながら出てきたところを捕まえることにし、該当するエアコンの前でLEDライトを照らして待ち構えます。
すると、偶然にもすぐにゲジゲジした頭が見えたので、凍殺ジェットスプレーを片手に体全体が出てくるの待ち、出てきたところでスプレーを一気に噴射し、凍結してピクリとも動かないたムカデを菜箸トングで掴み、トイレに流してミッションは終了しました。
ただし、ムカデが室内へ侵入しているということは侵入経路があるわけで、その侵入経路を塞がなければ再び大騒ぎになるような気がするのですが、深夜にそんなことはしたくもなく、知り合いもそのことに気付いていないようなので、スプレーと菜箸トングだけを置いて逃げるように帰ってきました。
都市部でムカデが室内に出てくることはほとんどないと思われますが、もしもムカデが出るような地域ならば、菜箸トングとフマキラーの凍殺ジェットスプレーだけあれば、女性や虫の苦手な方でも簡単に対処できます。
また、今年はカメムシが大発生するとも言われており、この凍殺ジェットスプレーはカメムシにも相当使えますし、あの嫌な害虫・Gにも大変有効です。
こういった真夜中の害虫発生を対処してくれる業者はとんでもない高額料金だそうですし、真夜中に呼び出されて睡眠時間を大幅に削られ、スプレー代すらも貰えず無料で働かされる私のような人間が身近にいないのならば、この2種類のアイテムを持っていると後々で役立つかも、というお話でした。