エアコンの送風ファンは取り外してカビキラー1本分を吹きかけるのが最も簡単な掃除方法な話

先日、エアコンの手入れや掃除は冷房も暖房も使わない秋に行うのが良いと書かせていただきましたが、それを実践された方からお問い合わせのメールがございました。

メールには、『エアコンから取り外した送風ファンをブラシでよく洗って見た目には綺麗だが、触ると黒い煤のような汚れがいつまでも付いている。どうすれば良いのか?』といった内容が書かれておりました。

エアコンで最も汚れが酷く、カビだらけなパーツが送風ファン(シロッコファン)でして、高機能なエアコンが発売されている現在であっても、送風ファンを自動かつ、カビを防いで綺麗な状態に保つ機能は搭載されておりません。

ですので、送風ファンを清潔な状態にするのなら、業者さんに依頼するか、自己責任で洗浄を行うしか方法はありません。

メールの方は、送風ファンを自力で取り外したとのことで、ゆえに自己責任で掃除を行っているということですから、送風ファンの洗い方も自己責任でお聞きいただきたく、また、これをお読みいただいている方でやってみようと思われた方もどうか自己責任にてお願いいたします。

送風ファンはホコリが蓄積し、そこにエアコンが流れ出た水分がくっついてホコリがカビとなり、そのカビは送風ファン全体に広がって、とんでもなく汚染された状態になっております。

メールの方は、おそらく送風ファンを取り出して全体を水洗いをし、歯ブラシなどでこすって汚れを落とす、といった作業をされたのだと思われますが、この洗浄方法だとメールにも書かれていた、いつまでたっても触ると黒い煤のようなものが付く状態になってしまいます。

この原因はやはりカビでして、水やお湯洗いだけではカビを落とし切ることはできず、そのカビが黒い煤となって手にくっつくので、このままエアコンにセットしても結局はすぐにカビが増殖してしまいます。

また、送風ファンを歯ブラシ等でこする作業も止めた方がよく、こする作業を行うことで目に見えない細かな傷が付き、その傷の中にカビが入り込み、送風ファンの奥深くまでカビを浸透させてさらに悪化させることにも繋がるため、汚れを落とすために行うこすり洗いは、後々に問題を大きくさせてしまいます。

では、取り外した送風ファンはどのようにすれば綺麗になり、カビもしっかり落とせるのかというと、個人的にはカビキラー1本分を送風ファンにまんべんなく吹きかけ、5分から10分程度置いたのちに、時間をかけて丁寧にカビキラーをシャワーでしっかり水洗いするのが、確実にカビを取り去り、見た目にも綺麗になって最もらくちんな方法だと考えます。

なぜ、カビキラーをわざわざ1本分も使うのかというと、送風ファンの内側にもカビはかなり蔓延っており、その内側にもカビキラーをきっちり吹き付けるとなるとある程度の薬剤が必要で、何度も何度も往復して吹きかけていると、新品の1本が無くなるくらいは使用するからです。

カビキラーの新品を1本丸まる使うとなると、握力が無くなるだけでなく、とてつもない疲労感に襲われますが、その作業を労力なく行える良いアイテムがございます。

なぜかアマゾンなどのECサイトでしか売っていない電動噴霧式カビキラーという商品は、乾電池の力で自動噴射することができる代物でして、この商品は送風ファン掃除のためだけに作られたのでは?と思えるほど便利な商品です。

送風ファンにカビキラーをかけた後もこすり洗いは厳禁で、そのまま5分から10分程度放置して、その後に水洗いをしっかり行うだけで新品のような仕上がりになるだけでなく、カビがほぼほぼ死滅しているので黒い煤がくっつくこともありません。

エアコンの送風ファンの汚れを発見し、踏み台に乗ってちまちま掃除したことがある方ならば、あの作業が地獄の所業であることをよくご存じだと思われますが、もしも送風ファンが取り外せたのなら、カビキラーをたっぷり振りかけるだけのらくちん作業で新品のような仕上がりになる、という自己責任が問われるエアコンのお掃除方法のお話でした。