
政権が変わればコメの政策も一気に変化をするもので、格安に購入することができた政府備蓄米を全く見かけなくなり、新米が日本各地で収穫されているのにお値段は高止まりの状況が続いております。
古米なんぞは誰も食わん、古々米以降は家畜の飼料にしかならない、と昨年の今頃は言われていたのに、現在では昨年度産の古米が4千円くらいで普通に売られる、矛盾にまみれた世界となってしまい、米は太古の昔より、権力者の意向をもろに反映するアイテムであることを実感できる今日この頃です。

安価な政府備蓄米は、賛否両論のある商品ではありますが、個人的には臭い、まずい、家畜の餌だ、といった感想を述べたくなったことは一度もなく、むしろ、ただただ美味しく、それでいて相当にお安く手に入りますから、買って大正解な商品だと私は考えております。
ですので、買い物へ行った際に備蓄米が売られていたら積極的に購入していたのですが、夏以降に備蓄米が売られておらず、もう3カ月ほどお目にかかることすらなく、5kg4000円ほどのお米を購入する日々でした。

そして、もう12月になろうとした頃に私の行きつけのオーケーストアにて、5kgでたったの1749円で販売されている複数原料米がありまして、これは備蓄米に他ないと購入してまいりました。
ただし、このお米は令和3年度産、つまり今から4年も前の、お偉い政治家さんが『品質がかなり劣る家畜の餌にしかならないお米』と言っていたシロモノです。
しかし、個人的には令和5年度産も4年度産も食しましたが、どれもこれも何の問題もなく美味しくいただけた備蓄米ですから、外野の声は餌であろうと、そんなことは一切無視してでありがたく購入してきました。

家に帰ってきて、早速この備蓄米を水加減を少し多めにして炊いてみたところ、文句なんぞ一切ない、ごくごく普通に美味しくいただけるご飯が炊きあがりました。
私がバカ舌であることを大いに加味する必要があるものの、昭和の時代ならいざ知らず、玄米のままで冷蔵保存の倉庫で保管されていた備蓄米が、2年前、3年前は美味しいのに4年前になると途端にまずくなって家畜の餌になる、なんてことはないと思っておりましたが、その考えは間違っておりませんでした。
あくまでも個人的な見解ではありますが、今現在でも備蓄米が若干ながらも流通しているようで、そのお値段は5kg1700円ちょっとと恐ろしくお安いものの、味に関して何の問題もなくいただけた、というお話でした。
