アリエクスプレスのクマよけホイッスルの効果は未知数な話

最近、やたらと耳にするのが、熊が出没して人に危害を加えたとのニュースでして、地域によってはお亡くなりになられた方がいらっしゃる、ある意味、凶悪事件と変わらない状況になっております。

熊はある日の森の中でしか出会わないと思いがちですが、最近は人間の居住地だけでなく、市街地にも出没し、運悪く遭遇して負傷してしまう事例も数多くあるようです。

私は東京都でも熊が確実に生息する山沿いの地域で暮らしており、今年の時点で私の住む地域に熊が出たとの話はないのですが、数年前に私の家から数百メーターの地点で熊の目撃情報があったことがあり、現在のクマ出没ニュースは対岸の火事ではなかったりします。

極真空手の創始者・大山倍達氏の著書には、もしも熊に遭遇したら鼻先に素早く正拳突きを当てれば熊は逃げると書かれており、幼少期に空手の通信教育にて黄帯を取得した私は、もしも熊に出会ったら正拳突きをお見舞いしてやるつもりです。

しかし、生まれてこの方、人間だって一度も殴ったことのない私が、お腹を空かせて狂暴化している野生の熊の鼻先に正拳突きをクリーンヒットさせる自信は一切なく、むしろ余計な動きをしたがために首筋を噛まれて今生の別れになってしまう気もします。

触らぬ神に祟りなしということで、できればあちらの方から近づいて来ないのがベストであり、仮に遭遇しても距離を保てればやられることはなさそうだと考え、アリエクスプレスにてクマよけグッズを探してみたところ、良さそうなものを見つけました。

熊などの野生動物は音に敏感で、特に大きな音がする方へは近づかない習性があるそうですが、アリエクスプレスにて吹けば150dbの大音量が出るというキーホルダー型のホイッスルが500円ほどで販売されていて、これはいい商品だと思って購入しました。

もしも奴らが目の前に現れたら、このホイッスルキーホルダーをポケットから素早く取り出して150dbの大音量を聞かせてやれば、きっと奴らは驚いて山の方面へ逃げていくはずです。

ただ、届いた商品は私の予想に反し、初期不良なのか笛を吹くと人間すら驚きそうもない微妙な音量しか出ず、むしろ熊が何の音だろうと興味を持って近づいてくるような気がしてしまいます。

また、このホイッスルを見ていると、たかが笛を吹いただけで本当に大音量が出てくるものなのか?との思いが沸き上がり、仮に150dbの音が出てくるのならば、笛を吹いた自分自身の鼓膜が破れてしまうような気もします。

そんなことを冷静になって考えてみると、この商品はアリエクスプレス特有の嘘、大袈裟、紛らわしいのジャロ案件の商品だった可能性がかなり高い気がしてきて、たったの500円では熊よけのグッズは買えなかった、というお話でした。