
アメリカが関税を武器に世界各国に仕掛け始めた頃、知的財産権の侵害に対しても断固たる姿勢で臨むと、主に中国へ向けて発信しました。
それを受け、中華系ECサイトは出店者に注意を促し、場合によっては立ち直れないほどの多額の賠償金が発生すると警告し、現にいくつかの企業は本当に賠償請求されているとの事例を出して販売を禁ずるお触れを出す一方で、権利的にダメな商品は即時に消去されるようになりました。
しかし、溢れかえっていたそういった商品がすぐに消えるわけもなく、そもそもなにが悪いのかを分かっていない出品者も大勢いるからなのか、以前となんの変わりもない光景が普通に広がっておりましたが、最近になって新たな販売方法が確立されたようです。

それが上のような商品画像です。
これは着ぐるみを販売しており、おそらくはセガのキャラクターのソニックであろうと思われますが、商品名を見るとブルーハリネズミと書かれており、『ソニックなんてものは一切知らないアル』とのスタンスを崩しておりません。

また、こちらの着ぐるみは2メートルドラゴンタートルという商品名のカメのモンスターとして売られていて、あの有名ゲームの敵だと思われ、

そのゲームの主役だと思われるものは、服を着た労働者というオリジナルキャラクターとして販売されていて、権利を侵害していない体裁になっております。
まあ、全てを察してくれアルと無言のメッセージが向こう側にある商品なのですが、それをくみ取って購入するのはとてもリスキーだったりします。

後ろ姿から顔を想像して購入したとして、届いたものが想像以上に異なるなんてことはおそらく日常茶飯事であり、

お店に騙す気はさらさらなくとも、とんでもなく雑な仕事で作られているものが平気で届くと思われます。
アリエクスプレスで着ぐるみを買おうとする日本人は相当な少数派だと思われますが、ユーザーが察することで販売している商品は、その想像と大きくかけ離れたものが届く、というお話でした。