アリエクスプレスで販売されているアニメなどのキャラクターグッズやフィギュアは、その大半が権利を侵害したコピー品であることは紛れもない事実です。
それを裏付けるように、日本の税関で没収されたアニメグッズは相当数に上り、摘発された商品カテゴリーの中でも割合は上位を占めております。
ですので、アリエクスプレスのアニメグッズは紛い物だから買わない方が良いとずっとお伝えしておりましたが、その言葉をもしかすると訂正しなければならない変化がアリエクスプレスで見られました。
先日、アリエクスプレスで商品を眺めていると、商品ページに見慣れない表記があることに気付きまして、 それが上の画像の『認定ブランド/メーカー・正規品』という表記です。
インフォメーションマークの内容を見ると、『ブランド 販売者はブランド認可取得を保証し、正規品委託書に署名しています。当該商品はAliExpressプラットフォームでの販売、正規ルートでの購入が保証されている公式ブランド品です』と書かれておりました。
この言葉を言い換えると、『お店が権利者から認可された商品であると宣言し、その宣言をアリエクスプレスも正式に認めた商品』だとも言え、となれば、この商品は権利を侵害していない、本物の商品であることになります。
本物であるのなら税関で没収されることは無いわけですし、仮に日本国内で転売を行ったとしても、仕入れたものを販売する通常の商取引になるのですから、何のお咎めもないと言えるのですが、だからといって、この商品が本当に本物であるのかどうかは、アリエクスプレスだからこそよく分かりません。
そもそも、アリエクスプレスの商品ページに書かれている内容は、お店の言ったもの勝ちであるのは誰もが知っている事実でして、お店とアリエクスプレスのお墨付きを得た商品が本当に本物なのかどうかは、やっぱり分からないように思えます。
また、この表記が付いた商品が仮に日本の税関で引っ掛かった場合、「アリエクスプレスとそのお店が本物と言っているからコピー品ではない」と弁明しても、理論的にかなり弱そうです。
ただし、今までは税関で没収されるとアリエクスプレスは返金を認めてくれなかったのが、お墨付きを与えた商品に関しては、返金に応じてくれる可能性が高いような気もします。
しかし、こういった表記の商品があったとしても、アリエクスプレスでアニメグッズはやっぱりコピー品が大半であることには間違いなく、危ない橋を渡らない方が良いのはこれからも変わらなそう、というお話でした。