11.11セールで購入した商品の中にはかつてのようにぞんざいな扱いで届いたものも結構ありそうな話

アリエクスプレス最大のセールである11.11セールが終了して2週間以上が経過しましたが、今回の11.11セールの売れ行きがどうだったのかを報じるニュースがいくつか出ておりました。

このニュースは中国国内のアリエクスプレスでお店を営む人間向けですので、バカ売れしているのを大袈裟に煽っている可能性がゼロではないのですが、報じられている内容を見ますと、今年の11.11セールもかなりの売れ行きだったようです。

まあ、アリエクスプレスのお店がどれだけ売れようとも、ユーザーにとって大きな問題には一切ならないのですが、報じられている内容の中で一つだけ気になる部分がございまして、それは発送された後の荷物の扱いです。

かつての中国国内のECサイト、引いてはアリエクスプレスなどの海外通販での11.11セールは物流が大混乱に陥るのが当たり前で、日本では見られない光景があちらこちらにございました。

例えば、上の画像のように許容範囲を大幅に超えた荷物を捌ききれず、物流会社を荷物が埋め尽くしてしまって路上にまで溢れている構図の画像は11.11セールの風物詩でした。

また、荷物が屋根の下にあるだけでもマシな方で、捌ききれない多くの荷物は歩道に直置きして仕分けをし、荷物に対して投げる、蹴る、殴るなどの行為は日常かつ常習的に行われておりました。

百歩譲って、晴れている日に溢れた荷物を仕方なく路上に出して仕分けするのは分からなくもないのですが、こういった路上にはみ出ている荷物は、雨が降り出しても片付ける場所がそもそもないためそのまま放置されており、それを咎める者も、濡れないようにシートを掛けるといった小さな努力すらも行う者は誰もおりませんでした。

『11.11セールとはこういうものアルヨ』と誰もが考えているからこそ、毎年のように修羅場と化していたわけですが、コロナ禍のあたりから物流システムが飛躍的に改善され、現在ではこういった光景はなくなったと言われております。

しかし、今回の11.11セールでとんでもなく売れたとあるアリエクスプレスのお店の一コマを収めたと言われる画像を見てみると、あの頃と同様の光景が写し出されておりました。

まず、上の画像は今回のセールで受注し、これから発送するラベルの量を写した画像で、いつも届けられるあの薄汚いビニール封筒に貼り付けられるラベルの数が、ここまで大量にある=沢山売れていることを示しております。

お次は、そのラベルをおばちゃんがせっせと貼り付けている光景ですが、こんなにも売れたのならば、荷物を置いておくことができずに路上で行うのも仕方ないようにも思えます。

そしてもう一枚は、画像を拡大すると『Alibaba・Aliexpress 越境電子商取引工業団地』と書かれているので、おそらくはアリババとアリエクスプレスの倉庫であろうかと思いますが、その光景はコロナ前の路上に荷物が放置されているのとほぼほぼ変わりがないようにも見えます。

これらの画像は、冒頭でも申し上げました通り、アリエクスプレスのお店向けに報じられているため、『こんなに売れている店が存在しているんだから、おまえらも努力してもっと売りやがれ』と煽るために捏造されている可能性はゼロではありません。

しかし、アリエクスプレスで需要が最大値にまで振り切るセールの時なのですから、こういったことが起こってもなんらおかしいことなどないことも事実であり、あくまでも一時的に路上に荷物が置かれていて、実際には速やかに荷捌きを行っている可能性もあるように思えます。

現に、以前ならば濡れた形跡のある荷物は割と多く届き、靴の跡がべったり付いたり、パンチやキックを思いっきりされたであろう段ボール箱が平気で届いていたのが今では一切なく、以前の物流状況と一切異なっているのは間違いありません。

しかし、突然の雨は砂漠以外ならば必ず起こり得る事象ですし、この中の荷物が一つ二つ無くなったところで誰もその行方は分からないのは確かなので、物流の事故は今でも起こり得る土壌が残っているようだ、というお話でした。