パックマンが好きだからこそ買った女性用の小銭入れはあまり評判が宜しくない話

現代において「男性らしさ」あるいは「女性らしさ」を区別することは、タブーではないのでしょうが、大っぴらに行わない方が良さそうな風潮があって、これをジェンダーレスと言ったりします。

ジェンダーレスの世の中だからこそ、おっさんである私がアリエクスプレスで女性ものの財布を買うことに何の罪もありませんし、それを使用したからといって大きな問題になるわけがありません。

しかも、女性ものと記載のあるその財布は、私が見る限り、むしろ男性もののように思えるので自信を持って使用するのですが、その財布を見る人間の誰もがなにか一言を言いたげだったりします。

その財布は上の画像でして、私にはアーケードゲームのパックマンのモンスターにしか見えません。

ただ、商品名には必ず女性用財布と記載されており、商品の詳細にも若い女性向けであることが強調されていたりします。

80年代以降にゲームセンターをうろうろしていた人間だったら、この財布は何がモチーフになっているのかの答えはただ一つだと思われ、いい年をしたおっさんが使う財布でないことは認識しつつも、欲しくなる気持ちを抑えることが難しいのはゲーム好きならば分かってもらえるはずです。

そして、80年代にパックマンに興じていた人間ならば赤色を絶対に選ぶはずで、当然私も選びました。

届いた実際の財布を見ても私には女性用に見えず、アリエクスプレスで物凄く有りがちな牛革と謳いながら人工皮革だったことは全く気にせずに早速小銭入れとして使い始めましたが、これが周りの人間及び、レジで小銭を出す際にかなり凝視されることに気付きました。

私の知り合いからは『なんで、若い女の子が使うような財布を使っているの?』と使い始めた当日に指摘され、よく行くスーパーで小銭を支払う際、レジのお姉さんが財布と私の顔を二度見したことにも気付きました。

私にはパックマンのモンスターの財布にしか見えないものが、世間一般的には女性用の財布に見え、なおかつ、私は女性用の財布を使用している気味の悪いおっさんと捉えられているような気もしてきました。

人から後ろ指を差されても気にもならない年齢ですし、そもそもジェンダーレスな世の中なのでこのまま使用し続けますが、自分と世間では見方が大きく異なる財布があった、というお話でした。